さて、ヤフー書き込み制限時間がせまってきましたが、前回エントリー分の話題をもう少し続けてみることにします。桂報告書は青字です。
桂委員会は、あくまで、疑惑を科学的に考えるための委員会であり、調査委員が疑問に思うことはすべて理研にさしもどして、理研に調査し直してもらい、その結果に基づいて再度、科学的判断をするとの位置づけです。
調査に協力するのは、疑惑を向けられている張本人たちであり、その被疑者が提出する資料やサンプルはすべて正当とみなしての調査になります。
さらに、科学的判断というのは、専門性が高いとのエクスキューズ付きであり、調査員たちがたまたま判断を間違うことも許容の範囲です。
以下の青字の記載からも明らかなように、第三者委員会は、独自の捜査権を持ちません。
若山氏がESキメラと言えば、論文のSTAPキメラはESキメラになります。
上司が作成したサンプルを上司から説明された通りに論文に書くと、後で上司からすべて間違いだったよ!と言われてしまっても文句が言えません。
疑義を向けられた研究者たちは、自身に有利となる証拠しか調査に提出しません。実験の内容や、細胞樹立の時期についても、研究者の主張がすべて正当であると判断されます。
調査委員が各被疑者の実験ノートを確認したと、調査書には書かれていますが、具体的にどのような照らし合わせ作業がなされたのかの記載はありません。
>予備調査において確認された疑義について、疑義の根拠となるデータ、資料をもとに調査方法を検討した。次に、論文に掲載された実験のオリジナルデータ、論文作成過程を示す電子ファイル、関係者の実験ノートおよびプログレスレポート、および関係者から提出された資料や電子メール等を収集・精査した。調査対象者を含む関係者に対しては、質問状送付や聞き取りによる調査を行った。また、調査の過程で科学的検証が必要とされた事項については、理研に更なる解析を依頼した。これらの調査をもとに審議を行い、報告書を作成した。
SNP解析において、桂報告書では興味ある記載になっています。
飼育されていたマウスから作成したntESG1と ntESG2の作成時期は2年あいていますが、SNPにおいては大きな変化がおきていないのに対し、同じ時期につくられたFES1,FES2のSNPが似ていません。こうした結果が明らかになったのは、わざわざ、FE1,FE2のみで異なるSNPを選んで比較してしまった結果です。
GLSに関しても、全ゲノム解析でGOF-ESと一致したとかかれているのに、AC129では全ゲノム解析がなされていません。それなのに、AC129もESから作られたと結論しています。
こうしたアンバランスなSNP解析の実情が、調査の不手際や限界が一般人にもわかるようにBCA論文に解説されているのです。
1桂報告書13ページには、ESの混じった原因に、培養器具の汚染が書かれていますが、それを書くなら、実験者による実験ミスによるESの混入の可能性も指摘しても良いでしょう。STAP細胞にES並みの多能性を持たせるために、他の多能性細胞と接触させたりの幹細胞誘導実験トライアルも行われていたのではないでしょうか?
桂報告書には、こうした幹細胞作成に至る手技が全く触れられていないのですが、その理由は、高度に専門的な実験であるため、実験者のオリジナリティ保持のための守秘義務となっているのでしょう。
つまり、ラベルされた細胞名は正当とみなされ、遺伝子調査に供されています。
しかし、実際には、サンプルの真正性は必ずしも担保されず、かつ、解明の鍵となる実験の実態(誰がどの実験を担当したか?)も明らかにされないというものです。
桂報告書は、そうした調査の限界の実態も明らかにしています、
解明調査を阻む限界に挑戦すべく、一般人の一言居士さんたちは、若山氏の細胞注入手技問題をとりあげたりして、真相解明に向けて鋭意努力中です。
こうした努力は、さらに続いていくでしょう。
桂報告書15頁
>(3)故意か過失か
行為における故意又は過失の認定は、当該行為がなされた客観的状況と当該行為者にかかる主観的要素を総合的に判断しなされるべきものであるが、ES細胞混入の行為者が特定できない状況なので、混入行為が故意によるものか過失によるものかにつき決定的な判断をすることは困難であり、調査により得られた証拠に基づき認定する限り、不正と断定するに足りる証拠はないと考えられる。
行為における故意又は過失の認定は、当該行為がなされた客観的状況と当該行為者にかかる主観的要素を総合的に判断しなされるべきものであるが、ES細胞混入の行為者が特定できない状況なので、混入行為が故意によるものか過失によるものかにつき決定的な判断をすることは困難であり、調査により得られた証拠に基づき認定する限り、不正と断定するに足りる証拠はないと考えられる。
引っ越し作業をいたしました。
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