ため息ブログでは、でたらめ情報(学とみ子ブログ)を信じる人を増やさないようにと、心していくとの書き込みがあります。

軒下管理人  2018年11月27日 6:57 AM  
・・・デマを広めないためです。同調者を増やさないためです。それに尽きます。
誤った情報が広まる前に、徹底的に潰す必要があるのです。それをしないと、2年前までの状況が復活してしまいます。

学とみ子はアクセス数もさほど多いわけではなく、影響力も少ないでしょうけど、アンチSTAPの方々には何らかの脅威なのでしょうか?

当ブログの読者層の年齢は、以前は60代が半分以上であったのが、最近は50代が一番多く、次が40代と60代がほぼ同数、30代、20代も増えてきています。

性別は男性が6-7割です。
男性は、STAP事件に科学心をくすぐられ、かつ、権力抗争ストリーの人間ドラマに興味を感じるのかもしれません。

STAP事件は、科学知識を学べる一方で、権力抗争を疑わせるドラマ的側面があります。
超一流の秀才同士がしのぎをけずる業界で犠牲者が出たこと、研究不正の名の調査により女性の名誉が奪い取られ、渦中にある女性を擁護したい方も、当ブログにいらっしゃるのかもしれません。

相棒などのドラマが長い間人気を博しているのも、科学捜査の魅力に加え、権力抗争などの人間ドラマがからむおもしろさがあるためでしょう。

STAP事件は、科学心への刺激、権力抗争、権力を持たない者への応援、など、人間ドラマの要素に満ちています。

アンチSTAPの方々は、学とみ子がここで書いている内容はでたらめと前提していますので、やはり彼らは何かを守ろうとする特別のミッションを持つ人たちの集まりでしょう。

学とみ子は当然、でたらめを書いているつもりはありません。
専門知識を持ち、情報を発信すべき科学者層が沈黙を守っているため、学とみ子は、非専門分野にもかかわらず、日夜、STAP事件を書いています。

昨日、エントリー記事について、誤解のないように、今日はここに書き足します。

“STAPあるべき論”とは、造語なのですが、この論の意味するところは、「達成不可能な能力を過剰にSTAP細胞に求める考え方」の意味です。

アンチSTAP論者さんたちがSTAP細胞に要求した内容は、高い達成度であったことを指摘しています。

一般的に、細胞を酸に接触させるというのは、がん細胞研究の一部でやられ、初期化をターゲットにした酸浴データはありませんでした。
しかし、酸に接した細胞では、初期化マーカーを出すことから、初期化研究につながりました。

細胞学者であれば、酸浴により、細胞レベルでの変化について想像するかもしれません。
常識的な初期化の状態を、細胞学者は想像するでしょう。
酸浴後に初期化マーカーが出たとしても、酸浴直後の細胞が、まるっきり別の細胞に変化してしまうとは考えないと思います。

しかし、STAP細胞が発表になった時、細胞学者たちは想像を超えるレベルの初期化を要求したのです。
STAP細胞がそんなにすごいならなんでもできるはず!との論調になったのです。
分子生物学会は、最初から不正ありきの追及となりました。

アンチSTAPとなった人たちは、STAP細胞の能力を一般的な想像より高いところまで要求しました。
STAP事件がこうした特異的な経過をたどった事は、今後も、議論すべきポイントではないかと感じています。

STAP細胞は過剰なる期待をなぜ負わされたのでしょうか?
STAP細胞の作製の過程が従来のものと全く異なり、一見、簡単そうな印象で、ES細胞並みの臓器形成が論文で示されたからと思います。
さらに、幹細胞変化においても、従来の人工培地で継代するだけで、多能性と増殖能も達成できました。

こうした論文内容が、競合する研究分野の人たちを刺激し、そして、結局は怒らせたのではないか?と思います。
手技が簡単で、なおかつ、初期化達成度が高い!そんなものあるのか?!と・・・。
こうした不信感が、STAPの高い要求度の背景になったと思います。
組織において、同時進行で起きていた人間ドラマの関与も否定できません。

毎日、苦労してiPS細胞作製に取り組んでいる科学者たちにとっては、STAPの登場は不快だったかもしれません。
さらに研究層の人たちにとっては、将来、研究予算などのお金の分配問題もからみます。

しかし、ここまでは、一般的な競争社会に生きる科学エリートたちの感情だと思いました。
しかし、その後の出来事は異常だったと思います。

STAP-ESねつ造論がすぐに出回り、小保方氏はES細胞を混ぜた人として激しい追及を受けました。

もともと、STAP論文発表前から、内外にその火種がありました。
いろいろ別の理由で、アンチSTAPの準備状態はあったようです。

元々、ハーバード大学では、臨床系の細胞学教室であるバカンティ研に対して、基礎学者たちは対応意識を燃やしていたでしょうし、古い戦前からの組織である理研においては、上層に対する不満層が点検作業に励んでいたのでしょう。

しかし、そうしたことをさしおいても、疑惑ばかりが先行した結果、STAP細胞の新規現象への理解が得られなくなってしまいました。

STAP細胞は自律的な増殖能は持たない、しかし、初期化遺伝子発現をする、こうした細胞を胚盤胞に入れたらキメラができた!の事実が社会に受け入れられたのはほんの数日でした。

アンチSTAPの方々は、証拠なくキメラは偽物と言います。
学とみ子は、実験者たちが証言したことは真実であるとの性善説に基づきます。

キメラができたのは、胚という特殊な生体条件が、STAP細胞増殖に貢献したと考えます。
分割卵細胞同士は接触してお互いの分化増殖を支え合います。
多数の増殖因子も分泌されます。

こうした分化増殖のメカニズムはまだ、十分には解明されていませんが、多くの刺激物質がSTAP細胞に降り注がれ、再生能力が高い酸浴細胞がキメラを形成しました。クローン化された特殊な人工的マウス由来細胞だけ、特殊な反応となるかもしれません。

STAP論者さんは、注入前にT細胞に純化した後、酸浴させていたとおっしゃっています。
このT細胞に純化した細胞からはキメラはできなかったのでしょう。CD45細胞の一部に酸浴刺激に反応する細胞がいたのです。それが何か?は、次の論文で知りたいと、科学者層が期待するのが、従来の反応です。

丹羽先生による検証実験で、肝細胞を用いたATP酸浴後細胞の中から巨細胞が出現した結果をおもいだしてください。
何かの起源の細胞(もしかすると一部に分化能を残した細胞)が、巨細胞変化をしました。
この実験はこれで中止しましたが、酸浴により分化能が呼び戻された細胞が巨細胞化して、キメラを作った可能性があります。

これについては、以前、Lさんが丹羽先生の実験の巨細胞は、肝細胞以外の細胞であるだろうと言っています。
STAP、STAP幹細胞の初期化遺伝子発現を合わせ考えると、STAP細胞にはキメラ形成能を有している可能性は十分にあります。

但し、新規実験では、どの時点においても、実験のミスはあり得ますが、不正ではありません。

STAP細胞に要求された高い要求度の最たるものが、元T細胞によるキメラ体細胞への寄与でした。

学とみ子は、元T細胞が体細胞になるのは難しいと従来から言っています。
STAP論者さんは、元T細胞からキメラ体細胞になるに不利はないとおっしゃっています。
他の科学者の方も、元T細胞からキメラ体細胞になる無理ではないとおっしゃっています。

STAPライバル研究者は、STAPに対する高い要求性があると思います。
STAP細胞に対する批判の一部と思われます。
しかし、だれもやったことがない実験だからこそで、答えは無いです。

T細胞はキメラ構成に不利ではない場合でも、体細胞になれた元T細胞に、D2J2部分の再構成をサザンブロッティングやPCR増幅でTCRバンドが証明できるとは限りません。

ヤッパリ氏は、TCR再構成とは、30億塩基対の内のVDjunctionの部分の数百の塩基対が欠損しただけのことだと言っているので、TCRを理解しているとは思えないです。

吉村氏は、
「D2J2のプライマーでPCRを行う程度の検出の信頼性では、受精卵由来の細胞の影響(ノイズ)があって筆者らの方法の精度では結論を出す事は難しい。」
と言っています。

STAP論者さんは、元T細胞はキメラ体細胞を作れるはずと言っています。
尻尾において、元T細胞の高い寄与率を示すとの条件が達成されれば、TCRバンドは証明できでしょうけど・・・・。
ここも条件付きですね。
PCRで増幅したら、ホスト血液混入は避けられませんよね。

では、最後に、以前にも紹介しました、吉村先生のTCR解説を載せておきます。
当ブログhttps://blogs.yahoo.co.jp/solid_1069/15554962.htmlに吉村先生の解説が載っています。

http://n-seikei.jp/2014/03/stap-1.html
T細胞(somatic cell)は酸処理くらいでは(増殖可能な)万能細胞にはなれません。それってやっぱりselectionを示唆しているのでは?
ついでに今度3年になる学部学生に。TCRやBCRの遺伝子再構成は当然講義します。Nature論文のPCRプライマーではTCR再構成が起こった場合、クローンでみるとバンドが見えなくなる場合があります。クローンで見る場合はむしろ不適切かもしれない。その場合はプライマーを選ばないといけない。この理由を試験問題に出したいと思うので講義をよく聞いて欲しい。
追記)STAP細胞とSTAP幹細胞は違ってもよいのでは?とご指摘を受けた。確かにSTAP細胞のほうはまだわからない。しかし私の関心は増殖できないSTAP細胞ではなく応用可能なSTAP幹細胞。免疫分野の者なので『分化したT細胞が酸処理で増殖可能で多能性を有するiPSやESのような幹細胞になるのか』により関心があった。増えてくれないことには医療応用できないと思う。答えはNoと明確に示された。一方STAP細胞は試験管内では増殖しにくいが胚盤胞へinjectionするとマウスや胎盤になる。STAP細胞の一部はT細胞由来でそのなかに様々な組織になりうる細胞はあるかもしれない。つまり『分化したT細胞が酸処理で(胚盤胞にinjectionすると)胎盤にまでなれる万能性を有するSTAP細胞になった』可能性はもちろん残る。これを結論づけるにはキメラのTCR解析の結果を知りたいものだが、しかしD2J2のプライマーでPCRを行う程度の検出の信頼性では、受精卵由来の細胞の影響(ノイズ)があって筆者らの方法の精度では結論を出す事は難しい。明確な結論を出すには4Nやキメラの子孫で確認するべきと思う。キメラの子孫のT細胞はすべて単一TCRβを発現するはずなので(少なくともβ鎖は。αはちょっと違う。)検出はFACSで容易にできる。あ、FACSは苦手だったか(座布団一枚ください)。
クローン8個程度の解析では数が少ないかもしれないという議論はなりたつが、ともかくずっと気になっていたこと『STAP幹細胞はT細胞由来か?』が著者側から明確に回答されたので私自身は納得です。
追記2)上記英文ではCD45+細胞から造ったSTAP幹細胞を8クローン調べたとなっているがT細胞分画由来のSTAP幹細胞の間違いではないかと思う。T細胞は血球細胞の多くて10%くらい(新生児は知らない)なものなのでわざわざ8個のクローン程度でTCRを調べ、それについてコメントしたからにはT細胞分画由来STAP幹細胞を調べたものと解釈したい。論文ではCD45+なのかT細胞(リンパ球?)なのかよくわからない箇所があるので筆者も混乱しているのではないかと思う。もし全血球由来STAP幹細胞8クローンではTCR再構成がなかった、ということなら、今回の検証では『T細胞がSTAP幹細胞になったという証拠は得られなかったが、数を増やせば出てくる可能性はあるかもしれない』程度しか結論できない。積極的にpossibility of negative cell-type-dependent bias と言うからには出発はT細胞であると推測する。丹羽先生が不確かなことを言うはずがない。
上記はよく考えたらSTAP-clusterが細胞数100くらいと考えるとつじつまがあうのか。スタートはCD45+でもよいのかもしれない。10%T細胞が含まれるとして、そのクラスターから得たSTAP幹細胞にはT細胞由来がない。これなら8個のクローンであっても母数が大きいのでだいぶ信頼できるだろう。結論は同じで『T細胞はSTAP幹細胞になれない』。それでも確実なことを言うためにはT 分画由来のSTAP細胞からSTAP幹細胞を誘導したほうがよいにこしたことはない。
・・・・
追記4)同様のことを何人かがおっしゃっている。『STAP細胞TCR再構成は無かったという話の衝撃』『STAP細胞の非現実性について』勝手ながら引用させていただく。特に後者のかたはデータベースに登録されたSTAP細胞のDNA配列情報からSTAP細胞もTCR再構成の痕跡が無いと言われている。もしそれが本当なら明らかに論文のPCRの図と矛盾する。はやり組織幹細胞か何かをみていたのか?そうするとinduction説はますます弱くなる。