STAPはESとは違うと多彩な実験で語られている。ESねつ造派は、この説明をしない。
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今回のSTAP事件では、専門家がほとんどコメントをしない中、探求心が旺盛な非専門家の人たちにより事件解決に向けての努力が続けられている。
これは、とても“今的”だと言える。
とかく、“今的”情報過多社会はマイナス要素として語られることがあるが、STAP事件は、情報過多社会のプラス要素として、興味深い社会現象ではないか?と思う。
非専門家の意見は、最初から正しいものでなくとも、洗練されていなくとも、考察や情報交換をする過程で、正しいことや、常識的なことが残っていく。
複数の人たちによる試行錯誤の中で、間違いは修正されるし、現時点で答えのないものは答えがないと認識されていく。
世に出ている情報で、その人自身が知識を深める過程を楽しむのである。 STAP事件は、科学を楽しみ、社会を知り、人の心を考える人生三大要素がある。
和モガ氏が以下のように書いている。http://wamoga.blog.fc2.com/blog-entry-177.html
「STAP細胞事件」-誰も知らなかったSTAP細胞の実像 阿塁未央児氏が、公共データベースに登録されているSTAP細胞のTruseqデータの遺伝子発現パターンは「XEN細胞」のパターンに似ていると言っているとの情報から、和モガ氏が以下のように書いている。青字
STAP細胞のTruseqデータとは、Oct3/4の発現が低く、ダメSTAPと思われていたものであるが、「XEN細胞」の遺伝子マーカーGata4、Gata6、Sox17が高発現していた。(詳細は阿塁未央児氏のOneDriveの「XENとSTAPの遺伝子プロファイルの酷似」)
・・・ 残念なことに、この事実は小保方氏自身も気付いていなかった。もし、STAP細胞は3者の幹細胞間で揺らぐと一言でも書いていたら、STAP細胞はES細胞を混入して作ったなどという言い掛かりは誰も出来なかっただろうと思う。 生体は、ひとつの受精卵から分化していくのだから、ある時期には移行状態の細胞があるだろう。体内には、分化を止めて存在している細胞群もある。
つまり正常細胞の分化において後戻りしないように鍵をかける遺伝子発現の条件設定は、どのようになっているのか?
その仕組みの探求のために、山中氏らは、人工的な遺伝子導入操作をした。
一方、別のアプローチとして、異変をきたした細胞を調べることで得られる知見もある。
正常な体の機能を調べるためには、病気になった人を対象に、いろいろ考えていくことから出発することが多い。近代医学は、病気を元に正常機能を解明していった。
正常に機能している体は、とっかかりを出さない。じょうずに調節されている体は、どうなっているのかがわかりにくい。 例えば、 今年も、2月の末からかなり数が増えてきた花粉症の原因物質IgEは、体内にごく微量しか存在しない。 この未知で微量な物質を測定することがいかに難しいことかは想像に難くない。
だから、最初の研究は、IgEを過剰につくってしまう病気の人(IgEミエローマ、骨髄腫)の血液から精製して、ものとして取り出すことをしてから、IgE研究が可能になったのだ。
STAP細胞も元の細胞の遺伝子構造に異常が多くあり、自然の仕組みが狂っていたからこそ新発見があったのではないか?
それは、人工的に細胞操作をする研究につながっていくだろう。
STAP細胞は、人工的条件(培養)で、機能の異なる細胞の行きつ戻りつが観察できるということだ。これをみつけたのは若山研究室であろうし、そのための実験も行ったのだろう。
ESねつ造論を採用されたのでは、自らの研究室としてのプライオリティを失う。。
その細胞の柔軟性に、笹井氏も、丹羽氏も興味を持ち、さらに実験を追加した可能性がある。
小保方氏にとって初めての経験が多く、若山氏、笹井氏、丹羽氏の一流上司たちの研究協力の成果がSTAP研究だ。
論文発表後のトラブル発生時には、プロトコールエックスチェンジなども丹羽氏が書いたと、「あの日」に小保方氏が書いている。
なんと言っても、若山研究室で主要なSTAP実験が行われ、方向付けられていたSTAP論文が、若山氏の同意無しにその後の追加実験で様相が変わってしまったことが、若山氏を不快にさせたようだ(想像です)。
しかし、STAP論文の図表の多さ、内容の多彩さからみると、多くの研究者の努力が見える。 だからこそ、小保方氏単独のESねつ造では、論文の説明がつかないのである。
STAPはESとは違うと、多彩な実験で裏づけながら語られている。
STAP論文の目的は、細胞の柔軟性の追求であり、和モガ氏曰く、“STAP細胞は3者(ES,TS,Xen細胞)の各幹細胞間で揺らぐ”である。
実は、レター論文の679頁には、以下のように書いてある。
ここには、和モガ氏の指摘と同様に、ESとTS間の変動、すなわち両細胞間の揺らぎが書かれている。青字
STAP細胞が単一細胞として取り出せないことで疑問点が残る。
STAP細胞集合体としてみれば、多能性の2方向(ESとTS)は確認できても、単一細胞レベルで全能性(ESにもTSになれる)を保有するのか?、それとも一方的なTS、ESの能力の保有なのか?あるいは、TS,ESの間を行き来する(fluctuating)のかの答えは、今後次第ではある。 しかし、今回のSTAP実験でのFI細胞の動態を見る限り、ES細胞、TS細胞としての機能を持つ細胞が別々に存在するとの考え方はしにくい。
STAP変換とは、多能性(ES)変化のみでなく、TS変化も可能であるというものだ。 |