aruimiouji氏から情報提供されたジェイコブ・ハンナ氏のセル誌の論文の一部です。
単一のBCRを持つB-iPS細胞を数種作製して、ハンナさんは以後の実験をしています。
ウイルスで転写因子を強制的に注入して、B細胞に初期化と増殖能力を獲得させています。
B細胞を初期化するのは難しいらしく、2回にわたりウイルスを使って転写因子の導入を行い、培地の工夫をしています。
胚盤胞の時点で、注入された単一のBCR再構成済の細胞と、ホスト細胞が競合してキメラの臓器を作りますが、図6Cは、再編成済の細胞で臓器ができた証拠が示されています。
キメラ率が高く、図で示された臓器はB-iPS細胞で作られています。
B-iPS細胞が増殖しない時は、ホスト細胞の増殖によりその部分の臓器を構成したのでしょうが、それはゲル図に載せていないのでしょう。4Nなら、全細胞に元になった単一のBCRが検出できます。つまり、BCRを単一化しないと、このようなゲル図は見れません。
一方、STAP細胞の元T細胞のTCRはさまざまな再構成パターンで構成されています。
最初に脾臓から採取したT細胞のTCRは個々の細胞で違います。
B細胞も入るし、その他の細胞も同時に胚盤胞に入ります。
つまり、STAP実験は、ここがハンナさんの実験とは根幹で異なります。
ハンナさんの実験では、B-iPS細胞ですから、iPS細胞の強力な細胞改変能力がB細胞に導入されています。
一方、STAP細胞は、環境変化に伴う細胞の持つポテンシャルに依存しています。
ここにも、人工的操作か、そうでないかで、思考の変更を必要する部分です。
