1958年にフランソワーズサガン作の“悲しみよこんにちわ”が映画化された。
今はDVDになっており、何度も映画は楽しめる。この映画は冒頭のシーンが一番印象的だ。
今はDVDになっており、何度も映画は楽しめる。この映画は冒頭のシーンが一番印象的だ。
この冒頭のシーンで、主演のジーンセバーグが新しい恋人と踊りながら、彼女の表向きの顔と本心の無表情な顔を入れかえる。
ダンス音楽は、ジュリエット・グレコが英語で歌うBONJOUR TRISTESSEだ。
ジーンセバーグは日本でも人気があった女優さんだったが、ウィキによると、アルコールとバルビツール中毒で自殺したとのことである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0
今の睡眠薬は、この時代から改善されてきているものの、中枢神経の活動性を低下させる薬理作用であることは変わらない。
歌詞のサビは、“I've lost me”である。
現代版“I've lost me”の記録が、小保方晴子日記である。
発売中のこの書籍を、私があまり引用してはいけないと思いつつ、本の中には、このブログに書きたくなる誘惑的文章が多い。
今回は、3点につき感想を書いてみた。
1)
193頁に印象的な記載がある。青字
2月 22 日( 月) 手記 を 一番 読ん で ほしかっ た 人 たち の 一人 から 連絡 が 来 た。 この 人 が「 必ず 書き上げ て」 と 騒動 の 最中 から 再三 言っ て くれ た こと が、 まだ 出版 も 決まら ない うち から 手記 を 書き 始め た 大きな きっかけ の 一つ だっ た。 しかし メール に 書か れ て い た のは、「 求め て い た 内容 の 一部 が 欠如 し て いる」 という 厳しい 意見。 状況証拠 しか ない もの や、 私 の 立場 では 断片的 な 情報 しか 入っ て こ なかっ た こと について は 言及 でき なかっ た。 私 以外 の 人 の 名誉 に 大きく 関わる こと も そう だ。 「もう 願っ ても 無駄 な よう だ」 と 言わ れ て しまい、 力 の 限り 執筆 し た こと も、 勇気 を 振り絞っ て 出版 し た こと も、 すべて を 否定 さ れ た よう な 気持ち に なっ て しまっ た。 期待 に 応え られ ず、 ごめんなさい。
この人は誰のことだかは不明だが、少なくとも実験の実態を知っている人であり、小保方氏自らで、混入犯疑惑から脱出することを願っている人であるだろう。
しかし、小保方氏にとって、自らの疑惑を晴らす記載は、危険をはらむ。その部分だけが独り歩きをするとか、名誉棄損になるとかの心配がある。
この部分を読んだ第三者が憶測にもとづいて又、何かを書くかもしれない。すべて、小保方氏は困るのだ。しかし、ここを書けば、小保方氏の疑惑はかなり解消できるはずの部分であるかもしれない。その意味でも、この部分は、とても重要な部分だと感じた。
実験の実態を書いてほしいと願っていた人がいてくれる事は、小保方氏にとっては心強いだろう。
しかし、今の小保方氏は“書いてはいけない”と感じている部分なのだろう。急ぐ必要はないと思うし、ものには時期がある。一方、逆に、時期を逸すると一生、手に入らなくなることもある。、「 求め て い た 内容 の 一部 が 欠如 し て いる」と言った人も、又、この事件で深い傷を負ったままの人だろう。
第三者の一般人である当方は、この記載以上のことはわからないが、ここまで小保方氏が書いてくれたことを評価したい。
STAP事件、特に小保方ES混入否定論を展開している学とみ子にとっては勇気づけられる部分である。
2)
「あの日」は、最初、ライターが書くという話もあったらしい。
「あの日」は、最初、ライターが書くという話もあったらしい。
これを聞いた小保方氏は。「へェ~。そんな方法があるのか!」とびっくりしたと日記に書いている。
そして、こんな記載がある。初期の頃に、ライターが文章を書き、試行錯誤的な書籍作製の試みがあったようだ。小保方氏から話を聞いたライターの文章を読んでの小保方氏の感想が日記に書かれている。青字
141頁にイノセントなあなた(小保方氏)を演出します。といったライターさんがリライトしてくれた原稿が送られてきた。まるで子供が書いたようなかわいらしい文章に直されていた。
当たり前くらいに、そんなライターの文章なんでダメにきまっているじゃないか!(怒り)と、学とみ子は思った。これは経験している人でなくては書けないことだ。実験と同じだ!と言いたい。文章には、迷いや疑問が反映される。
3)小保方氏に大学受験についての小説を宿題として課したという部分が出てくる。青字
6月 25 日( 土) 講談社 の 文芸 の 担当 編集 者 から 小説 執筆 の 練習 課題 が 送ら れ て き た。 お 題 は 大学 受験 を テーマ に し た 短編小説。 ・・・・ 6月 26 日( 日) 昨日 書い た 宿題 を 夜中 の 3 時 まで 推敲 し て 提出 し た。 ・・・・・
これを読むと出版社というのは何を考えているのか?と、学とみ子は思わざるを得ない。
小保方氏がSTAP事件で経験したことは、多くの意味で、本当に特別な事件の体験なのだ。
大学受験の比ではない。
STAP事件は、今思うと、理研CDBの権力抗争であったのだろうと思うのだけれど、小保方氏が筆頭著者になったがために、ひどい目にあってしまったのだ。
彼女は、筆頭著者という重い責任を背負ったがために、権力抗争に巻き込まれてしまったのだ。
負わされた犯罪の疑いは、世界三大不正とまで言われたES混入犯である。
この結果、小保方氏は、一生の人生に残るとんでもなく名誉棄損の経験をしてしまったのだ。
これは、本当に特殊な経験だ。
STAP事件は、当事者であった小保方氏が事件関連の状況を書けば、世間の人々の興味はつきない。この経験と比較したら、その他の人生経験を題材に、読者を引き付ける文章を書くのは並大抵ではない。
それは、STAP事件には、ドロドロの人間ドラマが隠れているからである。
きっかけは小さなことかもしれなかったが、その後に多くの人を巻き込む大変な事件になってしまった・・・。
一生をかけた研究生命に傷を負ってしまった秀才たちを長く苦しめた。多くの犠牲があった…。
名誉とお金と権力がドロドロにせめぎ合う中で起きた研究不正事件を、表面的に解決させたいがために、小保方氏が利用されてしまったのである。
こうした事件の特殊性のために、世間は今だに興味を失わない。
今後も、何か新事実が出てくれば、人々の興味は又、STAP事件に向かう。
それも世界規模である。
つまり、小保方氏は本当に特殊な人生経験をさせられたのだ。
一方、今回、出版社が小保方氏に要請した宿題は、大学受験であったとのこと。
大学受験で、小保方氏は何か特殊な魂を揺さぶられる経験をしたのだろうか?
AO入学も、滑り止め入学も、一般の人が一般的に人生経験として歩んでいくことでしかない。
その普通の出来事の中から、ベストセラーなんて生み出せないだろう・・・。
勉強のできる子には、できない子のことはわからないのだ。人の心など揺さぶれない・・・。
小保方氏が小説を書こうとしていることに問題があると、私が言っているわけではない。
講談社が小説の練習課題として大学受験を設定したことに、私は大いに疑問を感じた次第である。
そんなテーマより、ワンマンで気まぐれな教授に対して、密やかに心の中で反逆を画策する研究者の心中を書くとかは、どうかな…?
一般人の一般人による一般人のためのネットアドバイスを毛嫌いする差別的教授に対して、一般人の論破ストーリーとか…
あるいは、
研究助手の身分では、助手が頑張っても、筆頭著者にはなれない研究世界の悲しさを書くのもいいかも…。
そんなテーマより、ワンマンで気まぐれな教授に対して、密やかに心の中で反逆を画策する研究者の心中を書くとかは、どうかな…?
一般人の一般人による一般人のためのネットアドバイスを毛嫌いする差別的教授に対して、一般人の論破ストーリーとか…
あるいは、
研究助手の身分では、助手が頑張っても、筆頭著者にはなれない研究世界の悲しさを書くのもいいかも…。
子供っぽい文章を書いてきたライターについても、大学受験の練習課題についても、出版社は何が売れるのかもっと考えないといけないぞ!(喝)
大学受験の練習課題を聞いた寂聴氏は、「なんで、あなたに青春の話を書かせるのかしら?」
とあきれて、この感想をもらしたようだ。