研究者側から多くの情報が流れた事実が、“ねつ造の科学者”にしっかり残っていると、昨日のブログに書いた。

それは日経サイエンスも同様であり、2月6日の時点で、(以前にも指摘したが)若山氏の言葉として「今回、僕はマウスをつくるテクニシャンだった。なのに、コレスポにしてもらって申し訳ない気がする」と言ったと書かれている。
2月6日の時点、つまり発表から1週間で、すでに、若山氏はSTAP研究から距離を置こうとしている様子が伺える。

「あの日」の記載によると、レター論文でのFI実験は若山氏の仕事であって、若山氏は実験に没頭していたと小保方氏は書いている。
この小保方氏の記述から、レター論文中に、幹細胞が登場する比較実験は、若山氏と研究スタッフの行った実験だろうと思う。だから、小保方氏には実験データは出せないのだろう。

しかし、「あの日」では、実験の実態を明らかにしたものの、小保方氏はその事実を調査委員会に伝えなかったと思われる。

その理由として、擁護派から、小保方氏は若山氏をかばったためではないか?との意見があるようだが、私もその可能性は高いと感じる。

山梨での記者会見で、「ESを使ったらレター実験はできないのではないか?」との記者からの質問に対して、若山氏は、実験は自らはしてないと答えている。

レター論文の実験は、STAPができていなければ絶対にやれない実験ばかりであり、「どうやって実験を行ったのか?」と突っ込まれると、若山氏が窮地に立つのだ。
ES混入で幹細胞疑惑を切り抜けても、FI実験などは、その実態を問われれば答えが難しい。

若山氏は自らにねつ造疑惑がかからないように、論文発表前から準備していた行動を開始している。そして、3月9日には論文撤回を呼びかけるようになる。

若山氏は、須田氏にESねつ造にむけた記事を書かせるために、須田氏に大いに情報を提供している。

“ねつ造の科学者”68頁には、
「プリントアウトした発表資料が残っていたんです・・・・・。小保方氏からそういう説明がありませんでした。本当のところ、ショックを受けました」
と若山氏が小保方非難を始めた様子が書かれている。

68頁には、若山氏が研究室内部発表の場で、小保方氏が別の画像を使っていたことを暴露し、彼女のデータ管理の悪さを非難している。これ以後、小保方氏は、”とんでもないことまでやる人扱い”になってしまうのだ。

若山氏は、自らが用意したマウスや幹細胞の遺伝子情報など、すべてを管理できる立場にある。つまり、若山氏がこうだと言えば、それが正しいこととなる。
だから、若山氏が考えてストリーを作れば、その通りになる。
そして、若山氏は、そのストリーを解説していく。

一番注目すべきことは、画像でもなければ、TCRでもない。
STAP(幹)細胞の遺伝子問題の説明責任が何より優先順位が高い。

複数のマウスから作られたはずのSTAP細胞が単一細胞の遺伝子構造をもつのはおかしなことであり、その説明もうまくしなければならない。
STAP(幹)細胞に関しては、公開データベースや、理研の残存サンプルなどの証拠品が残っているので、この整合性の説明も求められる。

さらには、STAP細胞の不自然な遺伝子構造の情報は、すでに内外に漏れているのである。
幹細胞でもない細胞が単一細胞パターン示したり、遺伝子酷似の残存サンプルが複数で存在する事実を、著者らは整合性をもたせて説明しなければならない。、
若山氏は幹細胞を作った人であるからして、彼が一番答えなければならない立場だ。

若山氏は須田氏に、ESが混じってキメラが光ったのではないか?と、ES説で説明していく。
しかし、須田氏は、別の情報網からすでに“STAPはES論”情報を入手していた。

須田氏は、その経過を素直に書いてしまっている。
STAP細胞がES細胞だったかもしれない可能性を研究者の口から直接聞いたのは、これが初めてであったと“ねつ造の科学者”70頁にある。

しかし、須田氏はもっと以前から、“もうSTAP論文はもたない!”と書いている
この書き方ができる理由は、すでに須田氏の元には、“STAPはES論”の情報が吹き込まれているからである。

ねつ造の科学者より引用
「つまり、小保方さんに渡された細胞が何だったのか分からなくなった。ということですね?」
と念をおすと、若山氏はためらいつつ認めた。「・・・まあ、そうですね。渡してくれたのが何だったのかも、信用ができなくなっています。」


マスコミというのは、何が大事で何が大事でないのか?今ひとつ理解していない。こうした人に、複数の研究者たちがESねつ造へと導くような情報を漏らしている。しかし、ここまで“ねつ造の科学者”に記述されてしまったことは、若山氏にとって不本意であったろう。

ねつ造派の研究者にとっては、マスコミがねつ造をどんどん広めてくれてありがたい話ではあったはずだが、須田氏は著書て、科学者たちの実態を暴き出してしまったのだ。
この出版には内心、困った科学者たは少なからずいたはずだ。

科学者たちは、内緒で(須田氏に)情報提供してあげたのに、「なんでそこまで書くんだ!」「世の中に証拠として残してしまうんだ!」と、抗議もしたくなる思いであったろう。