桂報告書は、以下のように書いてあります(青字)。この部分は報告書に書き込まなくて欲しかった部分であると思います。この意見に賛同してくださる方はどの位、いらしゃるでしょうか?

以下の桂報告書では、細胞増殖曲線実験(Article Fig.5c)と DNA メチル化解析(Article Fig.2c)のねつ造判定と、ES 細胞の混入問題をあえて関連づけをする書き方をしています。小保方氏がねつ造犯の代表選手みたいな言い方となっており、こうしたひどい人にならないように皆で気をつけましょうネ!との、メッセージを感じます。こうした公的見解を出されたら、当該研究者は随分と傷つきますね。

そうした意味で、下記の引用文章は淡々と事実だけを論じたものと言えるのでしょうか?
擁護派と呼ばれる人たちが、異議を唱えたのも桂報告書のこの論調に対するものでしょうし、反論のための活動がいまだに続いています。

STAP論文が問題の多い論文であったと報告書に書くなら、その要因についてもふれて良いのではないでしょうか? すなわち、研究者間の疎通の悪さがあった事実を書き込むと言う事です。共著者が不信だらけの体制では、研究を進めてはいけない、論文を書いてはいけないとの論調にしたら、全体の感じは変わりますね。

報告書の最後に論文の”あるべき論”を書くなら、不和の事実を書き込んでも良いのではないでしょうか?
実験者であった若山氏が、小保方氏のデータ解析に途中から協力しなくなった事実は、委員たちはヒアリングで入手できたかもしれません。研究者たちは、すぐには話さないかもしれませんが、女性研究者はあまり隠さないと思います。結果、片手落ちのSTAP論文となった理由に触れても良かったと思います。

天下に知らしめられた桂報告書に続けて、学とみ子の意見を書き込むことは、おこがましいことですが、泡まつブロガーの戯言として、お許しいただきたいと思います。
武器の無いドン・キホーテと風車の様ですが、世間に問題点を提起できれば良いです。

以下が報告書の”締め”の部分です。青字

程での不正行為とは、「捏造、改ざん、盗用」のことである。本調査委員会は、小保方 氏が細胞増殖曲線実験(Article Fig.5c)と DNA メチル化解析(Article Fig.2c)において、データの捏造という不正行為を行ったと認定した。このような不正行為が健全な科学の遂行 と発展に大きな妨げになることは、言うまでもないことである。若山氏と丹羽氏については、 不正行為は認定されなかった。  しかし、STAP 論文に関して、科学論文およびその基礎となった研究の問題点まで視野を 広げると、ここで認定された研究不正は、まさに「氷山の一角」に過ぎない。たとえば、以 下の 4 つの点をとってみても、非常に問題が多い論文と言える。  第一は、本調査により、STAP 細胞が多能性を持つというこの論文の主な結論が否定された問題である。その証拠となるべき STAP 幹細胞、FI 幹細胞、キメラ、テラトーマは、すべ て ES 細胞の混入に由来する、あるいはそれで説明できることが科学的な証拠で明らかになった。

STAP 論文は、ほぼすべて否定されたと考えて良い。これだけ多くの ES 細胞の混入が あると、過失というより誰かが故意に混入した疑いを拭えないが、残念ながら、本調査では 十分な証拠をもって不正行為があったという結論を出すまでには至らなかった。これは、本調査委員会の能力と権限の限界でもあると考える。  第二は、論文の図表の元になるオリジナルデータ、特に小保方氏担当の分が、顕微鏡に取り付けたハードディスク内の画像を除きほとんど存在せず、 「責任ある研究」の基盤が崩壊 している問題である。最終的に論文の図表を作成したのは小保方氏なので、この責任は大部分、小保方氏に帰せられるものである。

また、STAP 幹細胞、FI 幹細胞、キメラマウス、テ ラトーマなどについて、作製後の解析を行ったのも大部分が小保方氏だが、その実験記録も ほとんど存在しない。本当に行われたか証拠がない(行われなかったという証拠もない)実 験も、いくつか存在する(細胞増殖率測定、Oct4-GFP を持つ FI 幹細胞の作製など) 。  第三は、論文の図表の取り違え、図の作成過程での不適切な操作、実験機器の操作や実験 法の初歩的な間違いなど、過失が非常に多いという問題である。これも、図の作成や実験を 行った小保方氏の責任と考えられる。  第四は、このように実験記録やオリジナルデータがないことや、見ただけで疑念が湧く図 表があることを、共同研究者や論文の共著者が見落とした、あるいは見逃した問題である。 また、STAP 幹細胞やキメラについて明らかに怪しいデータがあるのに、それを追求する実 験を怠った問題もある。これらに関しては、STAP 論文の研究の中心的な部分が行われた時 に小保方氏が所属した研究室の長であった若山氏と、最終的に STAP 論文をまとめるのに主 たる役割を果たした笹井氏の責任は特に大きいと考える。 
 最後の問題について、もう少し詳しく考察したい。小保方氏が実験記録を残さず、過失が 非常に多いことを見逃した理由の 1 つは、プログレスレポートのあり方など、研究室運営の やり方に問題があったためではないだろうか。論文の共著者は論文原稿の最終版を全部読ん で内容を承認する責任があるが、共著者全員がこの責任を果たしたのだろうか。STAP 幹細 胞が急に効率良くできるようになった時に、若山氏は、それまで STAP 細胞塊をバラバラに していたのを、引きちぎって注入するように変更したためと説明した。しかし、ここで再び 細胞をバラバラにして注入する対照実験をしていれば、ES 細胞の混入を発見できた可能性 がある。また、GFP がホモであるべきマウスがヘテロだった時(2−3−3の(3)参照)も、 この疑念を追求する実験を行わなかった。このような追及の甘さは、論文発表を焦ったから ではないだろうか。特許や研究費獲得や著名雑誌への論文掲載は、本来、悪いものではない が、それに夢中になるあまり、研究の中身への注意がおろそかになったことはないだろうか。 以上のいずれかで適切な行動をとっていたら、STAP 問題はここまで大きくならなかった可 能性が高い。
 
たまたま小保方氏と共同研究する立場にはなかった大部分の研究者も、もし自分が共同研 究をしていたらどうなったかを考えると、身につまされることが多いだろう。  では、このような不祥事がふたたび起きないようにするには、どうしたら良いだろうか。 上記の文科省のガイドラインには、「不正行為に対する対応は、研究者の倫理と社会的責任 の問題として、その防止と併せ、まずは研究者自らの規律、および科学コミュニティ、研究 機関の自律に基づく自浄作用としてなされなければならない。」と書かれている。本調査委 員会の調査の基盤になった膨大な科学的検証データは、理研の研究者の熱意と努力によって 収集されたものである。これを、STAP 問題が生じた理研の内部から自浄作用が現れたと評 価することもできる。また、理研だけでなく全ての研究者は、STAP 問題を自分の研究室に も起こり得る問題と考え、今までよりいっそう思慮深い教育と研究室運営を行うべきだろう。 不正防止が大きな流れになるためには、「捏造、改ざん、盗用」を重大な違反と考えるのは 当然だが、それだけでなく「研究における責任ある行動」ないし「研究における公正さ」と いう観点から、より広い視野で研究者倫理を考え、教育を行う必要がある。そこで基礎とな るのは、論文のインパクトファクターでも、獲得研究費の額でも、ノーベル賞の獲得数でも なく、自然の謎を解き明かす喜びと社会に対する貢献である。  STAP 問題は科学者コミュニティに突き刺さった1本の矢である。それを抜いた後も、傷 跡を癒し健康を取り戻すために、科学者コミュニティ全体の対応と努力が求められている。引用終わり

以上の報告書に続けて、学とみ子の希望を書きます。

第一は、本調査により、STAP 細胞が多能性を持つというこの論文の主な結論が否定された問題である。その証拠となるべき STAP 幹細胞、FI 幹細胞、キメラ、テラトーマは、すべ て ES 細胞の混入に由来する、あるいはそれで説明できることが科学的な証拠で明らかになった。

説明できるということは、その他の可能性が全く否定できるという意味ではありません。例えば、STAP細胞作製に使われたマウスが最初からアクロシン入りであれば、そこから作られたSTAP細胞もアクロシンを持ちます。極めて類似した遺伝子背景の近交系マウスが故意あるいは事故で使用されてしまうことがあったかもしれません。複数のマウスから作られたSTAP細胞の遺伝子が単一細胞の型を示してもES由来とは限りません。

第二は、論文の図表の元になるオリジナルデータ、特に小保方氏担当の分が、顕微鏡に取り付けたハードディスク内の画像を除きほとんど存在せず、 「責任ある研究」の基盤が崩壊 している問題である。最終的に論文の図表を作成したのは小保方氏なので、この責任は大部分、小保方氏に帰せられるものである。
ヒアリングで研究者間の不和が判明した場合、著者である小保方氏は、実験者協力なしに論文を書かなければ状況にあったことを公開したらどうでしょうか?研究者間に問題が残った状態で、論文を作製を進めるべきではないとか・・・。不和を避けなければいけないとか・・・、研究者同志お互いが良く議論し合い、合意に基づいて論文作成に努めるべきとか・・・。

STAP 論文は、ほぼすべて否定されたと考えて良い。これだけ多くの ES 細胞の混入が あると、過失というより誰かが故意に混入した疑いを拭えないが、残念ながら、本調査では 十分な証拠をもって不正行為があったという結論を出すまでには至らなかった。

ES 細胞の混入は推論のひとつで、それ以外の可能性も考えられないわけではないと結んでほしい。生物学の世界では、人工的に作製された細胞が予期せぬ動態を示すことがありうるとか・・・、STAP細胞が新規の機能を持ち合わせていた可能性を100%に否定はできないとか・・・。

この先続く新人研究者たちが希望の持てる研究環境を描いてほしい。