神奈川県茅ケ崎市で開かれたスタンドアップパドルボード(SUP)の国際大会「マイナビ THE JAPAN CUP」で、配られたTシャツを着た選手ら30人以上がかぶれなどの症状を訴えた問題で、大会を主催したNPO法人、スタンドアップパドルユニオンは18日、化合物の塩化ジデシルジメチルアンモニウムが原因だった可能性があると公表した。
とのネット記事(青字)があった。

競技会で配られたTシャツにより、かなりの人に皮膚炎が起きた。
皮膚に障害を与える化合物が除去されずにいたようだ。

当初、この事故では、皮膚障害は、アレルギー反応と報道されていた。
私は、看護系学生に、「これはアレルギー反応と言ってよいかな?」などと、質問してみた。
学生の反応は、「・・・・・」であった。

学生は、医学知識があるために、いろいろ考えてしまって、答えが難しいようだった。
答えは、Noである。厳密な意味でアレルギー反応ではない。
 
塩酸などの強酸のような刺激物質と同様に、皮膚への直接作用による炎症である。
自然免疫というタイプに近い反応である。

一方、アレルギー反応とは、同じ炎症であっても、体質の関与が大きい。
感作と呼ばれる準備段階の過程が必要なのである。

アレルギー反応では、感作の経過も、病気の出方も個人差が大きい。
その人が感作するかどうかに、個人差があるのだ。

つまり、アレルギー反応とは、他の人では何でもない物質なのに、特定の人だけに症状がでるタイプの病気である。

こうした複雑な生体反応の方が、病気の機序の解明がしやすい(医学が進んでいる)。

一方、自然に治ってしまうタイプの病気の解明が一番難しい。つまり、人が病気になったと感じないタイプの病気の機序は、解明が難しいのだ。

もちろん、今回の事件も、皮膚炎がひどかった人と、軽かった人がいるであろうから、個人差があるじゃないか?と言う人もいるであろうが、反応系は違うのである。

アレルギーという言葉は、一般的に良く使われるが、通俗的な使い方も広まっている。
そうした意味では、今回の事件もアレルギー反応かもしれない。

言い方はどうであれ、人にはさまざまな反応の仕方がある。

最もやっかいで、詐欺のターゲットになるのは、実態の無い反応である。
頭の中だけで、本人はその気になってしまうタイプのものだ。心因反応である。

前回のブログに書いたような、皮膚を持ち上げるドリンク剤などの広告は、思い込み効果だけで、売ろうとするのだろう。

テレビでは、老化を防ぐとする化粧品の宣伝もオンパレードだ。
モデルのように顔立ちの良い中年女性がすっぴん顔面でアップとなり、しわ、しみがテレビ画面に映し出される。

さて、その広告化粧品を使用前の女性が、化粧品を使用後に再び、テレビ画面に映し出されるのだが、確かに美しくなっている。化粧をしたのだから、当たり前だ。
しみ、しわが目立たない。共演の女性たち同士、お互いに美しくなりましたねえーと、会話し合っている。

ファンデーションを塗って、スポットライトをあてて、皮膚を光らせれば、ハレーションでしわは消えてしまう。

もともと、美人な人たちだから、化粧後はばっちりだ。テレビを見ている視聴者は、最初から美人じゃないの!と白けるような気がする。

つまり、こうしたミエミエ広告は有効なのだろうか?と考えてしまう。
多くの女性は、使用前、使用後に使われているトリックを知っているであろうし、さらに、最近は、画像処理の技術はすごくあがっているのだろう。
使用前の顔を、できるだけふけ顔にするのはたやすいだろう。

そうしたことを考えると、この手の化粧品効果の広告は、錯覚を狙うための手のうちが見えて笑える。

しかし、一方、皮膚の持ち上がるドリンクやクリームの宣伝には抵抗がある。
公的機関も消費者センターなども規制をしないのだが、メーカー同士がお互いをけなしあい、つぶしあってでたらめ商品の終わりがくることを狙っているのだろうと思う。

グルコサミンと、プロテオグリカンで、お互いメーカー同士がけなしあって、真実があからさまになってほしい。

実際に、グルコサミンは、プロテオグリカンの一部にすぎないから、軟骨に効くわけはないなどのライバル企業による広告が出回っている。

このライバル広告で、グルコサミンメーカーは、どんな手段のでるのであろうか?無視して、相変わらず、効くよ!効くよ!と刷り込み作戦で行くのか?あるいはどんな反撃に出るのか?

グルコサミンメーカーの言い分は、刷り込み作戦に徹するかもしれない。

プロテオグリカンなど、体内に吸収もしないけど、グルコサミンはそのまま確実にあなたの軟骨に行きます!との主張になるのか・・・・?