サイエンスライターの詫摩雅子氏の「あの日」の書評が載っている。http://bylines.news.yahoo.co.jp/takumamasako/

このサイトの紹介では、彼女のキャリアは以下のように書かれている。
日本経済新聞の科学技術部記者を経て、日経サイエンス編集部へ。編集者& 記者として20年近く同誌に。2011年春より東京お台場にある科学館へ。2014年に古巣の日経サイエンスに寄稿した一連のSTAP細胞に関する記事で、共著の古田彩氏とともに日本医学ジャーナリスト協会の2015年の大賞(新聞・雑誌部門)を受賞。

詫摩雅子氏の書評は、以下の出だしで始まっている。
・・・小保方晴子氏が手記を刊行した。彼女は、かつて所属していた理化学研究所(理研)の調査で論文に不正があったとの判定が下された人である。このことから、手記刊行という企画そのものを疑問視する人もいた。

小保方氏をねつ造犯として追及した立場の詫摩氏は、告白本をほめるわけはないのだが、出だしからカチンとくる文章である。小保方氏は、ESによるねつ造犯が限りなく疑わしい人物とされたのであって、不正を裁定されたなどというレベルの話ではないのである。本人が「盗んでいない!」と言っているのに、調査委員会は、「君は(ほとんと)盗んだよ!と言ったのである。

身に覚えのない侮辱を受ければ、誰でも必死に名誉をかけて戦わなければいけない。告白本は、小保方氏が身の潔白を証明するための書である。

詫摩雅子氏の文章は、小保方氏の告白本が名誉をかけた戦いであることへの配慮はみじんも感じられない。もっとも、詫摩氏が感じていたら、日経サイエンスの記事なども書けないだろし・・・。

ライター界も、競争が厳しく、真偽よりも特ダネ的な主義主張をしていないと生き抜けないのだろうが・・・。とにかく、他にも詫摩氏の言い分は納得がいかないことが多いが、詫摩氏曰く、「この本の担当編集者はいったいどういう仕事をしていたのだろう?」である。講談社がこんな本を出すのはだめだと非難している。

詫摩氏が、いろいろ指摘する点は、私は納得できないことが多いのは当然として、詫摩氏が言っている“告白本は、小保方氏の立場を悪くする”との説は、一部で当たっていると思う。(だから、書かなかった方良いとは私は思わない)

小保方氏は、再生医療の有名人たちを、告白本に登場させ、彼らの生の声を書いている。それは、教授職の男性が、小保方氏にフレンドリーで優しい言葉をかけるシーンなどである。

佐藤優氏に言わせると、教授として部下にかける言葉としてはあるまじき言い方となる、つまり、男女間で何かあってもおかしくないとの懸念である。

しかし、実際には、教授と大学院生では、フレンドリーな会話はありえると思うし、外国帰りの教授には多いと思う。しかし、それを本で公表されると、教授たちは困るだろう。

本日、小保方氏が共著者であった論文が撤回された。マスコミによると、教授たちは、小保方氏と連絡がとれないため、彼女の承諾は得ていないと報じられている。この論文撤回の出来事で、小保方氏はまた落ち込んでいるだろうと思う。

しかし、気にしても立ち直る強い心でいてほしい。
誰にとっても、自らの名誉を守る戦いは最優先でやるべき・・。