若山氏がねつ造などしていないという私の判断の根拠ですが、“やりそうにないから”という単純明快な理由であると、1昨日、当ブログに書きました。

それでは、誰がやりそうなのか?ということになりますが(犯人は誰か?)、どのように考えても、研究所の人たちは、誰もねつ造をやりそうにないのです。

若山氏や小保方氏は、そんなことをやって何になるのか?と考えても、動機の無さは明らかです。それでは、若山研のスタッフでしょうか?

告白本に登場するのは、若山研のO氏とか若山夫人です。この二人も可能性は考えられないでしょう。
仮に、夫人と小保方氏の間の確執があったとしても、頭の良い名誉ある立場の彼女たちですので、混入事件とはつながらないです。

告白本には、理研の幹部の名前もでていますが、彼らも動機がありません。

むしろ、小保方氏は、上記の彼らは、何らかの事実を知る重要参考人と考えているでしょうが、彼らがねつ造犯とは、考えていないでしょう。彼女が思い出せることは、一緒に実験をやっているスタッフに、おかしな人がいた状況は無いとの事実でしょう。

論文の根幹をねつ造する人なんて、一生かかっても巡り合えない、本当に特殊な人だと思います。つまり、この問題は、ねつ造犯がいないのに、人々が傷つけあって起きてしまった事件だと思います。

STAP実験は、遺伝子を調べる実験ではなく、子マウスの臓器を酸につけた後、その細胞を増やして(これがSTAP細胞)、こうしてできたSTAP細胞の塊を、顕微鏡でみながら分割途上の受精卵と混ぜます(ミンチ状態となる)。STAPと分割卵をミンチ状態にしたもの(キメラ胚と呼ぶ)を、妊娠準備状態のマウスの子宮に入れこんで、マウスの妊娠を継続させ、子供(キメラマウス)をつくらせるという目で確かめられる実験です。

実際に混入など不可能な作業でしょう。つまり、だれも混入などしていないと考えた方が自然です。むしろ、調査委員会がなぜ、そうした不自然な説を採用したのかが、不思議です。ここに事件のカギがあるのではないでしょうか?

実行不可能なことを指摘するより、酸につける前に、ESを混ぜるとする説はどうでしょうか?子マウスの臓器の一部を酸につける前に、この臓器にESをふりかけておくのです。ESも一緒に酸につかってしまうと、ESはどのように変化してしまうのでしょうか?誰も実験をしていません。

未知のとんでもなく特殊な細胞ができるかもしれませんし、ESは最初にすぐ死んでしまうのかもしれません。しかし、培養途中のES混入説に比べれば、実施可能なような気がしますが・・・、これ以上、考えても無駄かと・・・。

京都大学名誉教授の柳田充弘氏が、ツイッターやブログで以下のような発言をしているそうです。

昨年の話ですが、「わたくしが極めて由々しい問題とおもっているのは、小保方氏は不正行為をしてないとなんども言っており証拠も提出しているのです。しかし多くの研究者がそれをまともに受けとめようとしない。なぜ研究不正を指摘するブロガーたちが多数存在するのか」と、柳田教授は疑問を持っていると述べているようです。

さらに、柳田教授は、「そもそも研究不正は同一ラボ内で発見されるはずのものなのです。つまり同僚が第一発見者になることが多い。ラボ内で発見されればその行為の経過その他詳細はラボ内でわかる。」とのこと。

一緒に実験をしている者同士が一番の観察者であり、そうした不正行為がありそうな人と組んで論文まで、進むことなどないので、共著者同士にはなりません。
今回は、世界の一流誌にアクセプトされるまでの論文であるからして、論文の根幹にねつ造などはありようがないのです。

しかし、今回のSTAP事件は、研究者が気付かない次元で、論文の根幹がゆらぐ事実が、他者によって明らかにされてしまいました。

まず、使用マウスの入れ替え説はどうでしょう?若山研の誰かがやったのではなく、もっと以前に、悪意を持って、ゲージラベルを変えたり、マウスを入れ替えて系統を狂わした、誰かがいたかもしれないという考えは、可能性としてあります。かつての人によるいたずら、あるいはかつての人によるいやがらせが、たまたま、STAP事件につながった可能性を考えられないわけではないように思います。

ESを日常的に作成していた若山研では、マウスの親がSTAP細胞の親と同じ遺伝子のマウスであったら、今回のように、STAPとESは、きわめて遺伝子の型が似てしまうでしょう。

しかし、STAPとESが、親マウスが同じとかではなく、そのままそっくり同じものであると結論するためには、STAPとESの間に共通の遺伝子異常がみつかり、この遺伝子異常は親マウスには見られないことを証明するのが必要になります。

両者にのみ共通する遺伝子異常があれば、STAPは、ESそのものだと言えるかもしれません。しかし、これはSTAPの親が不明である限り、検証することができません。

つまり、どんなにSTAPとESの遺伝子の似た部分があったとしても、意味がないのです。現状の遺伝子解析で、STAPがESから作られたなどと言うことができないのでです。

調査委員会は、ESとSTAPが同一であることが正しいとは言えず、あいまいな部分があることを承知していて、「混入の可能性」という言葉で逃げました。

つまり、STAPとESが同じであるとは言っていないのです。しかし、根幹の調査は可能性にとどまる程度のことしか、明らかにはできなかったにもかかわらず、混入した人として限りなく小保方氏が近いと結論し、調査委員会の大本営発表としたのでした。

この発表の背景には、上司が部下を頼りにしすぎたあまり、部下にすっかり全権限を乗っ取られて、つじつまが合わせの間違った結論でまとめられてしまい、それ以外の公正な結論に至らなかった結果なのではないでしょうか?