今月、2007年に放映された福山雅治さん主演のテレビフォラマ“ガリレオ” の2013年版が、放映されました。
 
この番組は、福山演じる天才科学者が、科学の力をかりて、犯罪事件を解決するというものです。その中のせりふに興味を持ちました。その言葉とは、「現象は、必ず理由がある。」です。
 
まさに病気も、これにあてはまります。つまり、「病気の症状には、必ず理由がある」のです。

普段、健康な時には無いはずの症状、熱や痛みなどが、私たちの体に現れた時、私たちは病気が起きたと思います。「症状が起きるには、必ず理由があります。」
逆も言えます。すなわち、病気が起きないのには、理由があります。」
病気を防ぐための能力の如何によって、症状は変わってきます。
 
病気の症状の原因をクリアに解明するほど、医学は発達していないので、わからないことは、多くあります。それでも、病気が出たぞ!と自覚する症状の本態は、元の状態にもどそうとする生き物固有の働きなのです。
 
生き物は、病気を得ても、ある程度まで、自分の力で治すことができます。治すためには、症状がでることが必要です。症状を出して抑え込みます。もっとも、生物が、効率的に治せてしまえば、症状は自覚できないものです。
 
人も含めて、現在、地球上にいる生き物は、さまざまな環境の変化に応じて、他の生物と折り合いをつけながら、生存競争に勝って、生き延びてきました。
 
人は、症状に気づけば、病気になったと思います。以前は、症状をとることに必死だった時期もありますが、今は、症状を見届けるようになり、治るためへの大事なステップであるとの認識が進んできました。
 
もし、人々が自ら得た病気を治せない場合、症状はどんどん強くなっていきますが、やがて、最後は症状は弱くなってしまいます。そして、生き物は死にます。病気の早期発見、早期治療の考えとは反するのですが、症状を抑えることは、生物にマイナスの場合もあるのです。
 
病気を治すには、症状を抑えるより、症状が出る原因や理由をつきとめることが必須で、人は、病気の治療法を一生懸命に求めてきました。
 
科学の無い時代でも、人々は経験をかさねて病気克服にがんばってきました。今までもそうであったように、今後も、科学(医学)の進歩は留まる事なく、人々は、今のレベルを超えて、未知なるものの多くを解明していくでしょう。
 
今、世の中に出回っている、いわゆる健康法、健康薬などの、無効性と副作用については、科学の進歩が明快な答えを出すでしょう。
 
現在、宣伝効果だけで売られている多くの商品は、消えて行きます。もっとも、その前に、副作用報告で消えて行くかもしれません。
 
安全なもので、体に効果がでるものなどあるわけが無く、効果があるものは危険もあります。
 
人は、大昔から、病気を治すための薬をさがしてきました。病気の原因がわからなくても、何か効果のある物質(薬)を、植物、動物を問わず、ありとあらゆる物質を抽出して、薬として試してきました。
 
しかし、本当に人に必要な大事な薬を手にするためには、近代医学の発見まで待たねばなりませんでした。インスリン、ステロイドなどの物質が、発見されたからです。
 
薬として、昔から売られている物質の中には、現在の基準に照らすと、かなり危険なものもあります。生体に作用する物質だから危険もあるのです。
 
しかし、その副作用の頻度が低いと、毒性が解明されないまま終わってしまいます。
 
薬とその因果関係を解明する作業は難しいものです。安全なものなら、全く生体に作用しないものでしょうし、効果があるものは、生体に作用する物質で危険もあります。
 
今後は、根拠無く効果を謳う薬は、無効であると証明することが可能になるでしょうから、巷にあふれる無意味な商品は絶えて行くと思います。今は、効果が無くても売られています。
 
メーカーは、過剰に人々の不安をあおり、無効な薬や健康食品を勧めています。そうした商品は、効果がないとの証明が無いために、取り締まりが難しいのでしょう。
 
今は、むしろ、副作用の面からの規制が試みられています。しかし、副作用の頻度が低いと、それを証明することが難しいです。人々に副作用を起こさせてしまう個人的因子が、多くあるので、客観的に評価できないのです。
 
他の動物から取れた軟骨成分を食べれば、関節が若く保てるなどの事実が本当であれば、人々は、とうの昔のその事実を発見しています。
 
老人になる前に、軟骨成分のふくまれる食品を、人類必須の食べ物として食してきたと思います。
 
コンドロイチン、ヒアルロン酸などという名の物質が発見されていない時代でも、人々には、経験というすばらしい知恵がありました。
 
人は食べ物の成分を利用して、体の働きに利用してきました。つまり、昔から食べてきた食べ物の成分は、人類必須のもののはずです。エビ殻、ふかひれなどは、関節を守るために必要であったでしょう。高齢者が少なかった昔でも、関節が良く動くようになる食べ物などは無いことがわかってしました。
 
体に必要な物質は、その成分に過剰に反応しないよう、体は調整されます。そこには、遺伝子の変化が伴います。
 
人間に飼われた狼が、だんだん、犬に変化していきました。人間の食べ残しの炭水化物を消化できるように、肉食の狼の遺伝子が変化しました。それが現代に生きる犬に、伝わっています。
 
科学が進み、コンドロイチン、ヒアルロン酸という名前の成分が発見されました。そしてそれを飲めば、そのまま関節に行くという宣伝がなされるようになりました。
 
昔の人は食べていない、現代の手法で新たに作られた物質を、体の中に入れることは、危険なことです。その物質にアレルギーなど、過剰な生体反応が起きることが、懸念されます。
 
幸い、福山主演のガリレオは、今回も視聴率が高いようです。そして、現象には、必ず理由があるという科学の考え方が、ますます、人々に根付くと思います。
 
人々が、「現象には、原因がある」という科学的なスタンスを求めていけば、自分自身の、「体の現象(症状)には、原因がある」と、興味を持つと思います。
 
実は、医師より、患者の方が、病気の原因の検索にずっと有利なのです。自らの症状に、常に向きあっていられるからです。そこから、多くのヒントが得られると思います。
 
どうすると症状が悪くなるのか?
どうなると、治まるのか?
薬は、何を変えているのか?

など、自らの体で体験することができるからです。
 
病気の症状について、その説明を医師に求めても、医師が答えられない場合には、人々は、さらに自らで検索を始めるでしょう。

もっとも、すでにそうした人々の自己研鑽の傾向は、かなり進んでいると思われます。
 
しかし、まだ、患者さんの立場で、それを積極的に医師に告げてはいないようです。医師に自らの意見を披露することに、人々は躊躇しているのかもしれません。