電車の中で、眉間にしわをよせ、目をつぶっている初老の女性を時々みかけます。軽く入眠しているのか、実は眠っていないのかはわかりませんが、その顔つきは厳しいです。
 
一方、車中で、厳しい顔で寝ている男性は少ないです。男性の体は疲れているのかもしれませんし、本気で寝ているのか、顔はリラックスしています。
 
つまり、男性は車中の眠りでエネルギーを回復して、再び活動しそうです。一方、女性はそうはならないように気がするのです。女性は、何でこんなに厳しい表情となるのか、いろいろ想像したりします。
 
その女性の思い通りにならないことで、悩んでいるのかもしれません。こうあらなければならないと信じたことがあり、そのあるべきものが果たせなくて、自分自身を、あるいは他人を責めているのかもしれません。
 
女性はあるべき論にとらわれやすいです。自分が他人からどのような役割を期待されているのかにこだわるためではないでしょうか?
 
女性なら、健康な子どもを産まなければならないとの思いは強いでしょう。危険な不妊治療にのめりこんでいる女性たちでも、生まれてくる子どもが健康であることを前提に、その後の人生を考えています。
 
子育ては完璧にやり、子どもが将来有能であるような育て方をしなければならないと考えています。 子どものかかえる病気は、成長するまでに治さなければならないとも思っています。
 
夫に対しては、将来の介護などでも、やさしい妻でなければならないと決意しています。
 
女性が、自分自身でできないことは、他人の誰かに期待します。それは塾や学校の先生であったり、子どもの病気なら主治医に期待します。そうした期待が理不尽であることに気づかないのでしょう。
 
女性は、他人とのかかわり合いの中で、“あるべき姿”を求める傾向にあります。しかし、他人の行く末は、女性の力では解決できません。夫や子どもには、尊敬される社会人としての姿を望み、それが果たせないと、女性は人生の成果を感じられなくなります。
 
誰でも、望んだことが果たせない時は、どこかであきらめます。自分で努力しても結果がついてこなければ、あきらめやすいです。
 
一方、他人に期待する場合には、あきらめる時のタイミングが難しく、悩みやストレスが大きいです。
他人に期待をすること自体が、すでにストレスのある行動です。他人を変えさせることはできない、変えられるのは自分自身だけと悟るのは、自分自身のためです。他人をうらめば、女性のストレスはさらに増えます。
 
女性の頼りがちな心は、昔なら神仏に頼りました。○○断ちとかありました。自分の身に犠牲を及ばせて、願をかけ、他人への影響力を期待するものです。
 
しかし、長い人生の中で、満たされない経験をつむことは、女性の更年期の症状を招くと思います。この時期の女性の体調不良に、永い人生の不満と反省があるのではないでしょうか?女性ホルモンの低下などが、関係しているわけではありません。
 
女性の悪口のようになってしまいましたが、結局、女性は受身的で弱い立場であるとも言えます。弱い立場だからこそ、期待にこたえようとあせるのでしょう。
 
そうした苦しい出来事が、眠る時の厳しい表情につながるのではないかと考えてしまうのです。