海外では、病気を持つ人たちに、質問票を用いて、病気の認識や心の状態をたずね、その結果を評価する研究が盛んです。患者学と言えるものかもしれません。
 
食物アレルギーを持つ人の中で毎日のQOLが悪い人たちは、どのようなタイプなのかを調査したフランスの研究を紹介します。Pediatric Allergy and Immunology 2012;23:412–419
 
方法は、0–12 歳の食物アレルギーの患者の親、及び8–12歳の食物アレルギー本人に、食物アレルギーに関する質問票に答えてもらいました。使用した質問表は、学術的に正当であると評価されている英文の質問表をフランス語に訳したものを用いました。

結果です。
QOLに関しての親と子の答えは、良く関連しました。
0–3歳の乳幼児食物アレルギー児におけるQOLは、年長児より良好でした。
QOLの悪い食物アレルギーの子どもの特徴は、年長児であること、重症の食物アレルギーであること、アレルギーのある食品の種類が多いこと、過去に重症のイベントがあったこと、母親にも食物アレルギーがあること、兄弟にも食物アレルギーがあること、及び、性は女性でした。

食事は、日常の楽しみであることを考えると、食物アレルギーのQOLの向上を望みたいです。特に年長児では、年齢と共に軽快していくことが期待できにくいグループであり、悩みは深いようです。