病は、気からという言葉がありますが、薬も気から効果はでるものと思われます。
いわゆる民間薬、代替治療薬というのは、お国柄が影響し、つまり、その国で良いと(宣伝)されているから、良いと感じやすいです。効果の普遍性はなく、国ごとに良いとされるものが違ってきます。
中国では受験勉強の学生にアミノ酸の点滴などが使われているようです。日本ではにんにく注射と言って、にんにくは入っていないが、似たようなにおいの出るビタミンB入りの点滴があります、忙しい人が、しばし、ベットに体を横たえ、点滴により体内環境が変化すれば、元気がでたような気がしてくるでしょう。ビタミンBによる影響かの実証はむずかしいものです。
アレルギー病もこうした代替治療薬のえじき?になりやすい病気と言えます。生体活性物質である漢方薬は、理論的に、アレルギーを誘発する側面が考えられます。しかし、アレルギーは、ストレスが増悪因子となりますので、心が落ち着けば、アレルギー症状に良い効果がでるとも考えられます。
漢方薬は、自然からの精を受け取るなどと使用者が感じれば、効果が期待できそうです。薬草の匂いなどは、薬草の評価を決める物とされており、漢方薬は、脳の働きに影響される部分も大きいようです。人の脳は匂いで、反応が変わります。
植物由来物質は、脳を落ち着かせたり、腸を動かしたりする生理活性物質です。動物が植物を利用して、体が動くように、細胞を作ってきたともいえるでしょう。
漢方薬は、本人が好んで飲む時こそ、良い効果が期待できそうです。たくさんの成分が入っているとする植物イラストなども、脳に影響を与えそうです。
しかし、親が良いと思ってイメージを膨らませても、漢方薬が苦くて、つらいと感じて飲む子供には、どの位、効果が出るものなのでしょうか?親の気合を感じた子どもなら、同じ様な効果がでるということも考えられなくは無いですが・・・。
日本の子供たちの食物アレルギーに、代替治療薬がどの位使われているのかの論文を紹介します。対象になったのは、アレルギーセンターの専門病院に通院中の食物アレルギーの子供たちです。調査の結果、代替治療薬の使用頻度は、8.6%でした、使用者(親)では、効いていると答える人のいる一方で、副作用があると答える人も多くなります。つまり、代替治療薬の評価は、ばらつくものです。
Int Arch Allergy Immunol. 2012 Jul 27;159(4):410-415背景:
不明な部分の多い、日本の食物アレルギーの小児における、代替治療薬の使用状況を調査しました。
不明な部分の多い、日本の食物アレルギーの小児における、代替治療薬の使用状況を調査しました。
方法:日本の小児アレルギー専門医のいる14か所のアレルギー・センターにおいて、代替治療薬の使用状況をアンケー質問票にて調査しました。
結果:質問表による調査が、962人の小児食物アレルギーの患者の両親/保護者宛てに行なわれ、回答が回収されました。
食物アレルギーを治療するための代替治療薬は、8.4%に使用されていました。代替治療薬療法の内訳は、ハーブのお茶(22.2%)、漢方薬(18.5%)、乳酸菌(16%)でした。回答者の11.1%が、代替治療薬は、数種類の副作用があるとする一方で、13.6%は、使用中の代替治療薬を有効と考えていました。
この論文によると、米国での食物アレルギーに、代替治療薬は、17%に使われているそうです。日本で使われる主要なタイプは、米国で使われるそれらと異なりました。 つまり、経験的な治療は、国の文化的なものが反映されているということを示しています。
子どもの薬は、本人が使用するのとは異なり、根拠をしっかり示していくことが、求められていくでしょう。
PMID: 22846790
PMID: 22846790