本日は、もうひとつのThe JACC 研究を紹介します。
 
ストレスと心疾患の関連を、日本人の男女で検討し、女性でのみ、ストレスの関連がでました。ストレスの多さは、本人の自覚的な評価によるものです。Circulation. 2002 3;106:1229.
 
一般的に、脳溢血や冠動脈疾患は、男性に多く発症します。しかし、外国の疫学調査では、男性の方が、職場や家庭でハッピーであるとの成績が出ています。
 
結婚している男性は、していない男性より、心疾患や脳溢血が減少しますが、女性では逆に増加するとのデータがあります。
 
男性であることは、仕事上、ストレスは多いものの、自覚的なストレスを多く感じる男性と、少ないと感じる男性間では、必ずしも、健康状態に違いが見られないようです。

しかし、ストレスを多く感じる女性はそうでない女性とくらべ、かなり健康状態は低下するようです。夜間の睡眠なども、健康維持に多いに影響するようです。
 
1988 年から1990年までの間に, 40-79歳の30 180人の日本人男性と、40-79歳の43 244人の日本人女性を、追跡研究に組み込みました。

1997年まで追跡したところ、女性は、脳溢血 316 人、冠動脈疾患113 人、総心疾患643人が、起きました。一方男性は、 脳溢血341人, 冠動脈疾患168人, 総心疾患778人がおきました。

質問票により、高いストレスを感じていると答えた女性は、ストレスが少ないと答えた女性と比べ、年齢補正後、脳溢血、冠動脈疾患は2倍、全心疾患1.5倍の死亡率でした。
 
さらに多因子を考慮すると、脳溢血は2.24 (95% CI 1.52 to 3.31, P<0.001) 倍の有意上昇、冠動脈疾患は2.28 (95% CI 1.17 to 4.43, P=0.02) 倍の上昇、全心疾患は1.64 (95% CI 1.25 to 2.16, P<0.001) 倍の有意症状の結果となりました。

こうしたストレスと脳溢血・心疾患との関連は、男性ではほとんどめだたず、心筋梗塞でのみ、ストレスと弱く関係しました。