文科省が後援している日本の健康と疾病に関する疫学調査の成績を紹介します。大阪大学の成績です。
 
以前に、9月16日にもThe JACC 研究として、紹介しています。
脳溢血、心疾患共に、男性が多く発症していました。

今回の結果は、塩分を多く取る人では、脳溢血で、亡くなりやすくなるとの結果です。それって、当り前ではないの?と疑問を持つ人も多いでしょう。
 
疫学というのは、あたりまえでも、実証することが大事で、一般的に言われている事実とは違った結果が出ることがあります、そうした時は、その原因を推定するものが大事です。
 
今回の研究では、塩分が多いと、脳溢血しやすいと、実証できたということです。しかし、塩分の多い人と、少ない人の死亡のオッズが、1.2倍となっており、この数値をめぐっては、人々の感想は色々であろうと思います。
 
あなたは、ええっ!それしか違わないの?とお思いでしょうか?
 
今回、心疾患との関連については、はっきりしなかったのですが、その理由としては、心疾患の方では、塩分制限をしている可能性があります。従って、塩分制限をしている人が影響し、塩分が少ない群で、心疾患による死亡が多くなる可能性があるのです。

Prev Med. 2011 Oct 28.
1988 年から1990年までの間に, 40-79歳の35515人の男性と、40-79歳の49275人の女性を、追跡研究に組み込みました。そして、16.4年間の追跡中に, 1970 人の脳溢血死と、心疾患死 922人が出ました。この人たちの、食事の嗜好、特に塩分の摂取量との関連について、調べました。

脳溢血による死亡は、千人あたり、男性2.0人, 女性1.3人でした。心疾患による死亡は、男性1.1人, 女性 0.5人でした。
 
心疾患全体の罹患(病気を持つこと)は、千人あたり、男性4.6人, 女性 2.9人でした。
 
塩分多い群と、少ない群で比較すると、脳溢血による死亡は、男性は1.21(0.99-1.49)倍、女性は1.22(1.00-1.49)倍となりました。
 
ヘビードリンカー(≥46gエタノール換算/日).の男性では、死亡と関連する結果が出ました。