26日にカルミン酸の話しをしました。この赤い色素は、エンジ虫というサボテンにつくカイガラムシから色素を抽出したものと書きました。これは、論文より引用させてもらった知識です。
この話をある主婦の方に話したところ、この方は、以前に生協の役員をしていて、その話を聞いたそうです。その時、係員から、この赤い色は、虫からつくった天然の色素なので、人工色素とは違い、とても安全であると聞かされたそうです。
天然なものほど、危ないというのは、このブログをお読みいただいている方は、ご理解いただけると思います。天然なもの、そしてかつては、体内に入らなかったもの、これが胃腸の免疫細胞を動かす(活性化して、異物を排除する)正体かもしれません。免疫細胞は、病原体の構造を、すでに学んでいます。さらに、それ以外にも、免疫細胞は、新しい構造物を、危険と判断します。
エンジ虫は、確かに天然なものですが、以前は、食べたりはしなかったと思います。きのこなどにも、免疫活性物質があると思いますが、培養技術が進歩して、大量のきのこエキスの抽出ができるようになると、生体活性がさらに、高まる可能性があると思います。
科学技術の進歩により、昔は存在しない物質を、大量につくれるようになると、事件がおきやすいです。新たなる構造物は、アレルギー的には危険な可能性があります。
茶のしづく石鹸事件の経験からも想像できますが、かつての人類は、大量に小麦加水分解蛋白が、皮膚にくっついてしまうことなどは経験してないのです。
天然のものは、体に良いという説は、全く根拠がありません。天然神話が、かってに独り歩きをしています。もちろん、漢方薬もしかりです。漢方薬も、生体活性物質そのものですから、副作用はいろいろあります。食品やサプリをめぐる一般的な知識がもっと、広まってほしいと思います。
サプリ、食品のマスコミ広告には、漠然とした根拠の無い効能に溢れています。一流メーカーの製品も、しかりです。恐らく、メーカー内部には、研究員などに知識のある人がいるのだと思いますが、商品として、売れれば良いの風潮になっています。もっと、人々が、健康食品の安全性に興味をもち、最近の食品化学の進歩の恩恵をうけられるようになってほしいです。
論文を読みますと、アレルギーや、皮膚炎など原因検索のために、医師らがメーカーに成分の提供をお願いしても、応じてくれないなどの記述があります。
安全性が高い食品は、天然のものであることに加え、長い間、人がそれをエネルギー元として、利用してきたことが大事です。
元々、食品には、生体活性作用があります。動物の腸は、食品を感知して、腸を動かします。動物自体が、食品構造を感じ取れるように、腸が進化しました。
従来、人が食べてきた食品は、活性物質であるものの、腸を動かしすぎないように、調節されています。腸内の免疫細胞と食品は、究極の協調(寛容と言う)状態となっています。消化・吸収作業を、スムーズに進ませるためです。
ですから、植物の遺伝子を改変して、保存性を向上させた食品、人工的に味を変えた(アミノ酸などの構造や含量を強化させた)などは、免疫細胞を刺激する可能性があります。つまり、人に、アレルギーやアナフィラキシーを起こすのです。