シリーズで、百万人女性研究を、お届けしています。
 
Lancet. 2003 Aug 9;362(9382):419-27.
2003年、WHI発表の翌年に、ランセット誌に載った論文の紹介です。前回と同じく百万女性研究The Million Women Studyです。

50-64歳の英国在住の女性 1084110人おける、ホルモン補充療法と、乳がんの発症に関する論文です。
 
調査は、1996 年から2001年に行われ、結果は、2003年に発表されました。
 
この集団に属する女性では、約半分に、ホルモン補充療法が行われていました。そのうち、 9364 人に、乳がんが発症し、637人が、乳がんで命を失くしました。

2.6 年から 4.1年間の観察期間でした。
疫学的に数値補正後、現在、ホルモン補充療法を受けている女性は、受けていない女性と比べて、乳がん発症のリスクは、1.66 倍[95% CI 1.58-1.75], p<0.0001)、乳がんによる死亡は1.22倍 [1.00-1.48], p=0.05)となりました。
 
しかし、現在でなく、ホルモン補充療法が過去の出来事だった人では、リスクの上昇はありませんでした、乳がん発症は、1.01倍 [0.94-1.09]、乳がん死亡は、1.05倍 [0.82-1.34]。 しかし、エストロゲン単独治療群では、1.30倍 [1.21-1.40], p<0.0001)となりました。,エストロゲン・プロゲステロン剤では2.00倍 [1.88-2.12], p<0.0001),  合成エストロゲンのtiboloneでは1.45倍 [1.25-1.68], p<0.0001),でした。

製剤別の乳がんリスクは、経口(飲み薬)1.32倍 [1.21-1.45];、経皮(貼り薬)1.24倍 [1.11-1.39];、挿入型のエストロゲン単独製剤1.65 倍[1.26-2.16]となりました。ホルモン補充療法の使用が長いと、乳がん発症が増加しました。

10年間、ホルモン補充療法をすると、1000人当たり5人 (95%信頼区間I 3-7) 多く乳がんが発症し、 エストロゲン・プロゲステロンでは、19 人(95%信頼区間15-23) 多く、結局、50-64 歳の英国女性がホルモン補充療法をすると、10年間で、20000 多く乳がん発症し、エストロゲン・プロゲステロン製剤で15000 人を占めると計算されました、