本日、東京都の水の汚染発表を聞いて、皆、驚いていると思います。しかし、すでに放射線は大気中にかなりの量が出ていますが、現時点で心配ないと判断されているのですから、ここであわてる必要はないと思います。役所は、短期間でものをきめなければならない状況になると、判断がぶれることがあります。新型インフルエンザもそうでしたが、役所は、訴訟問題もあるので、警告を出したがります。
東京都では、15日の大気中には普段の25-30倍の放射線量が、本日は、地上に降下したものから600倍もの本社線量が測定されています。つまり、今は平時ではなく、原発事故の影響で関東地区では、汚染された状況にあるのです。ですから、水もその汚染をまぬがれません。しかし、今すぐ何かしなければならないわけなく、長期的に見て行くべきな問題です。昨日もブログに書きましたが、安全基準値というのは低値が設定されていて、これをこえたらすぐ問題になるという意味ではありません。
今後、さらなる原発事故が起き、今より高い値が長期的につづけば、がんなどの発症が増える可能性がでてくると思います。それでも、何年、何十年たってから、疫学調査で有意差をもって証明できるかどうかの問題です。
たとえば、平時、100人に1人の率で起きるあるがんがあったとします。2011年3月関東地方にいた人を集めて10年後に調査したら、このがんが100人に1.1人になったとします。これは1.1倍の微妙な増加ですが、調査対象の人数が何十万人とかいれば、意味ある数値となります。つまり、この時の放射能汚染が、がんの増加と関連したと結論つけられるのです。こうした調査ができる時にならないと、今の汚染の影響は評価できません。あるいは、30年後、40年後の疫学調査ではっきりするのかもしれません。年数がたてば経つほど、因果関係を確定するのが難しくなります。一方、もし、今後、5年以内に小児の甲状腺がんが増えたというデータが出たとします。そうなると、かなり確実に関連性が指摘されることになると思います。
実際、放射線障害の評価というのは極めて難しいものです。つまりリスクがあるか無いかではなく、リスクの度合いを評価することを理解する必要があります。
そして、残念ながら、世界中に正確なデータはそれほどないと思います。各国ごとに、放射線汚染の状況の条件が個々に違うわけで、評価に必要なデータも限られています。核実験の実験データなども国家秘密なのではないでしょうか?もともと、大気中に放射能物質は存在し、過去の核実験などさまざまな放射能汚染も起きていますので、平時の放射能でも、がん発症に影響した人がいるかもしれません。しかし、だれもそれを証明できないのです。
若い人は、これからの人生を生きる時間が長いわけですから、影響は大きいです。だから、気になる人は、ペットボトルを使用すればいいと思います。今後の水製品については、企業は製品を作る前に原水をチェックするでしょうから、放射能のある製品はでまわらないと思います。
まあ、いづれにしろ、今後の推移が大事です。今は、神経質になっても意味がありません。そして、このまま落ち着けば、影響は無いと信じるのが良いと思います。
何と言っても、福島原発が早く制御可能になりますように・・・(祈り)。