40歳半ばを過ぎると、女性ホルモンは下がります。これは測定してみれば明らかなことですが、それが病気を起こす事と結び付けない方が良いと、私は思います。女性ホルモンの正常値をみればあきらかなように、更年期には女性ホルモンは低下し、低値が正常となります。もし、閉経後に女性ホルモンが高ければ、それは、ホルモン産生腫瘍の可能性があります。もともと、閉経前でも、女性ホルモンの数値は個人差が大きく、月経の周期によって上下します。女性ホルモンの増減に応じて、月経周期という子宮内膜のサイクルが起きます。ホルモンの効果は、受容体という(細胞内でホルモンを感じとる部分)の働きが影響し、ホルモンの血中濃度だけでは判断できません。個人間で正常値に大きな幅があるのは、そのためです。つまり、単なる血中濃度で、女性ホルモンの働きを判断することができません。ですから、測定値を見て、一喜一憂はやめましょう。まして、女性ホルモンが高い女性ほど、女性らしい、つまり肌が美しいとか、気持ちがやさしいとか、体調が良いとかとかは言えないのです。
 
低用量ピルは、自然な排卵と月経サイクルを抑えますが、骨などへの長期の予後はよくわかっていません。無月経、月経過少の方の骨には、女性ホルモンは、骨塩量に有用のようですが、正常女性に拡大解釈できるようなデータはありません。
 
閉経期に、女性が諸々の病気になりやすいと、考えている人は多いと思います。その実態と理由については、女性から情報発信をしていく必要があります。なぜなら、治療に当たる男性医師にはわからないからです。一般的に、女性に多い病気は、膠原病、うつ、不安神経症などです。反対に少ないのは、心血管疾患、がん、感染症です。命取りになる病気は少なく、女性は男性より長寿です。しかし、毒物中毒や薬剤に対する副反応が出やすく、一旦、障害をうけた臓器は、男性より回復しにくいです。体格から容易に想像できるように、女性はいろいろな意味で予備力が少ないのです。

ここで、病気との関係をふまえて、女性の生きざまについて、考えてみましょう。女性は他者を愛し、他者に依存して満たされてきました。他者を通じて、充実感を持つ動物と言われます。成果を信じながら、自らの努力と誠意を他者に働きかけることで満足します。しかし、他者を通じた生きざまは、他者に依存し振り回される人生でもあります。他者から裏切られたと感じ、落ち込む危険をはらんでいます。他の幸せをまず第一に考え、自らの希望をあきらめ、思い通りでないことを受け入れます。他者は、多くの期待をうらぎりやすいものです。
 
多くの母親や女性は、自らの及ばぬ他者の問題を、悩み続けてしまいます。息子に厳しい父親との仲をとりもつなど、母親のやさしさで救われている家族がいてもです。女性の生きざまが、女性の不安発作の多さや、更年期に体調が悪いと感じる人が多いことと関連しているような気がします。これに反論をされる方もいらしゃると思います。もっと、女性自身から、情報発信してほしいと思います。それが、女性のQOLの改善につながるように思います。女性ホルモンについて、興味のある方は、こちらへ、