江國 香織さんの著作は何冊か読んでいて、
いまパッと思い出せるのは
『きらきらひかる』
『号泣する準備はできていた』
『神様のボート』です。


『流しのしたの骨』は前々から読もうと思いつつ
長い間、手を出さなかった1冊です。



いまのところ、『流しのしたの骨』はいちばん好きです。
お父さんとお母さんと4人の子どもたちの毎日。
ちょっと風変わりで、仲がよくて、
それぞれを認め合っていて、愛に溢れている。



主人公は何をするでもなく毎日を過ごす三女のこと子。
ひかえめだけれども頑固な長女のそよちゃん、
極端でまっすぐで誰よりも愛が深い次女のしま子ちゃん、
笑顔が健やかで誰よりも聡明な一番下の弟、律。
本人が決めたことにみんないつだって味方。


Solflowerは2人姉妹なのですが、
姉とはやっぱりそういう関係性なので、
すごく共感しました。
でもSolflowerたちはオトナになってから
ようやくそういう思いやりのある関係性になれた。


つい先日、スタジオジブリの
『おもいでぽろぽろ』を観たのですが、
あの3姉妹はあんまり好きじゃなかった。
姉妹どうしで思いやっていない関係性、
ストレスをぶつけ合っているかのような感じが
実はSolflowerと姉との昔の姿と重なったんでしょうね。


自分のなかにないもの対しては
心が揺れたりはしないものです。


江國 香織さんの小説は、
いつもどこか浮いているかのような
ふわふわした空気が漂っていて、
静かで隔離された世界観です。
非現実的な印象を受けます。
心もとない、ささやかな。
そんな単語が似合う。


1人の時間を過ごすのにうってつけの1冊です。








おしまい。