※第四話翻訳クレジット
英語訳:laymerenceさん, elaysiumsさん, yixingspixieさん(許可済み)
韓国語訳:NAGU @sole_exo9さん
日本語訳:JEDA @JedaYixing_EXO(@Jeda_Zhang0506)
※シェア及び転載の際は、必ず出所を表記してください。
無断シェア・転載を固く禁じます。
* * 第四話 * *
※変更点※
①3話まで二月紅の劇場と記載しましたが、やはり梨園の方が正しいので、劇場を梨園に変えました。(歌舞伎も梨園と言いますよね)
②遺体のあった幽霊列車を汽車から再び列車に戻しました。
※なるべく本来のニュアンスを生かせようとしましたが、日本語のニュアンスに合うように意訳した箇所が一部あります。ご了承ください。m(_ _)m
丫頭を支える陣皮。
丫頭が大丈夫と言うと、陣皮はあんなに咳が酷いのに嘘つかないでくださいと、師匠に伝えると話す。
丫頭は二爺を心配させるだけだとして陣皮を止める。自分は今まで多くの医師に診察を受け、飲んだ薬がない程飲んできたが、全て何も効果がなかったと。
陣皮は丫頭に挫折しないでくださいと、中国で治す方法がなければ、海外で方法を探せば良いと話す。
それに自分に丫頭を治せる薬があるかもしれないと思い、師匠に会いにきたと伝える。
陣皮は丫頭に必ず僕が助けますと確言する。
~オープニング~
陣皮は、二月紅の作業部屋に行って彼を呼び出す。
二月紅:もう一度言ってみろ。俺に何をしろって?
陣皮:日本人達に会っていただけませんか?奥様を助けられる薬を持っています。
二月紅:お前!!
二月紅は激怒し、皿を割る。
陣皮:師匠が彼らにお会いいただければ、たとえそれが僕の死を意味するとしても僕は受け止めいたします。
二月紅:日本は中国を侵略した。様々な残酷な事を犯した!彼らが本当に妻を救う薬をあげると思うのか?!
陣皮:構いません!奥様を治すことができれば!
二月紅:彼らの本音は妻を治すことじゃない。俺を狙っているんだ!
今日も俺を探しに梨園に来た。具合が悪いと言って帰した。
さすがに家まで来るとは思わなかったが、その代わりに君を誘ったな。
陣皮:師匠に会えなかったことは知っております。だから僕に会いに来たでしょう。
師匠、一度だけあの日本人達を信じてみませんか?もしも彼らが本当に薬を持っていればどうなさるんですか?
二月紅:ここまで言ったのにまだ分からないのか?彼らは絶対何か企んでいる。触っちゃいけない!
陣皮、俺はお前がどこで何をやっても一度も関与しなかった。だが、なぜ是非を区別できないんだ!
お前には大変失望した。もう出て行け!
陣皮:師匠
陣皮が出た後、丫頭が入ってくる。二月紅は丫頭に自分が着ていた上着を丫頭に肩にかけてくれる。
二月紅:全て聞いた?…僕が薬を断ったから、僕のことを嫌うの?
丫頭:いや、その薬に効き目があるかどうか話すのは止めようね。私知ってるの。二爺、たとえ1万分の1の可能性しかなくても、あなたはきっと治し方を見つけてくれると。
二月紅:心配しないで。すでに九爺にお願いしといたから。彼は海外で勉強もしたし、色んな物事に精通している。きっと君を救う方法を見つけてくれると思う。
丫頭:そう、あの日本人達は…
二月紅:大した事じゃない。僕が解決する。本当に心配なのは、陣皮が白黒が区別できないことさ。彼らの罠に落ちたのに全然気づけない。
丫頭:陣皮はまだ幼いからまだ物心ついてないと思うわ。ゆっくり教えて。怒らずにね。
二月紅:分かった。君の言う通りにするよ。結局、君を心配してそうしたんだから。そうじゃなければこんな簡単に許せるはずもないけどね。
怒りが収まらない陣皮は森の中で怒鳴りながら、鳥たちを殺す。
一方、佛爺一行は老人を追わず、近くで身を隠している。八爺は老人が戻ってくるのか疑っているが、佛爺は「薪は捨てても斧は捨てられないだろう」と、老人が戻ってくると確信する。
老人が戻ってきたところ、佛爺は老人のか荷物を眺めながら確認する。普通の農民の道具には見えない武器がある。
一行は老人を尾行し、人の気配がない村へ向かう。
老人の前に現れた佛爺達。あの武器をどこから手に入れたかと副官が問い詰めると、それに怯えた老人の体が震える。彼に対して八爺は単に聞くだけだと言い、老人を安心させる。老人は武器を拾っただけだと答えると八爺は冗談は止めろうと強気で言う。
佛爺はどこで武器を拾ったのかと再度聞く。
老人は一行をたくさんのハエが飛んでいる古い庭園に連れていく。老人はここだと言う。非常に匂いが臭い。
八爺:何だ?何でこんなに臭い匂いがする?
佛爺:腐敗した死体だ。
中に入るとたくさんの遺骸がある。
八爺:供え物にするには多くない?
佛爺:供え物なんかじゃない。殺人だ。
八爺:これも秘密実験の一環かな?
副官:一体ここで何があったんだ?!
老人:わ、私がやったこたではありません!
八爺:そりゃ、当たり前だろう!あなたの体格でこんなことができる?たとえ、本当に殺したとしても信じられないよ!
老人:私はただ欲張って物を盗んだだけです…
八爺:何も持ってかない言っただろう!この人たちに何があったのか、それだけが知りたいんだよ!
老人:わかりました。全てお話しします。
老人:半年前に突然鉱山にたくさんの人が現れました。理由はわかりませんが、私にお金を出して関わるなと言いました。
今までは怖くて行けなかったのですが、数日前から変な匂いがして来てみたら…こんなにたくさん死んだのを見て、私は…
佛爺:ある列車を見た覚えはないか?
老人:あの時、列車が鉱山から走り抜けました…私は小銭が欲しかっただけです。本当に私の仕業ではありません!
佛爺は遺体を調査。首には穴が二つ空いていて、頭は丸刈りになっている。肌には黒い斑点と入れ墨がある。
あの列車で見た遺体にも同じ斑点と入れ墨があった。
佛爺:八爺、この遺体は列車の者と似ている。クモの巣に覆われ枯れていた。うつ伏せの状態で。入れ墨も同じだ。怪訝なのは列車にいた遺体は髪があったが、これらはなぜ丸刈りなんだ?
老人:わかりませんが。私が発見した時にもすでにこうなっていました。
八爺:彼らの髪…誰かが切ったのかな…?
佛爺:遺体の状況を見て、恐らく列車にいた奴らは急いでその場を離れただろう。だから髪を切る時間がなかったな。本当に奇怪だ。秘密実験の手掛かりだろうか?
八爺:えっ?髪の毛が秘密実験に使われたの?今の技術ってそこまで発展した?
佛爺:君、2ヶ月前に日本人達が鉱山に来たと言ったよな。この人達だったか?
老人:いったい何の話ですか…あの日本人には会ったことがありません。
副官:まだ嘘ついてんのか?!
佛爺:すでに調べといた。あの列車にいた者も日本人だ。ここの遺体と同じ手法で殺された。
奴らが怪しいことをやらかしているのを見たにも関わらず報告しないなんて。随分大胆だな。
老人:私は年を取って衰えて…誰が中国人で誰が日本人なのか、見分けられません。
佛爺:そんなの関係ない。鉱山がどんな所なのかが大事だ。
八爺:そう!佛爺、まだ髪の毛について詳しくはわからないけど、日本人達がどの鉱山に入ったことさえわかれば、大きな手掛かりになるんだね。さすが佛爺先生、賢いです!
一行はその場所を離れた、老人を先頭に立たせて鉱山へ向かう。入口は岩石で封鎖されている。
八爺:佛爺、入口が封じられている。これじゃ、入れないよ。
老人:あの人たちはここを抜けて中に入りました。
副官:誰がこうした?
老人:彼らがここを去る前に壊しました。
佛爺:他の入口は?(ありません)俺はあまり忍耐強くない人なんだ。
老人:本当です!本当にありません!
佛爺:本当にそうならば、あなたはどうして列車が走り抜けたと知っているんだ?奴らが鉱山の入口を壊したのに。
老人:私は本当に何にも知りません!爆発音が聞こえて来てみたら、列車がここから出てきました。あの人達は私を殺そうとしましが、幸い山に隠れて難を逃れました。
佛爺:なるほど、納得いく話しだ。説明しろ、なぜ日本人達があなたを殺さずに金さえ渡したのか?
老人:私が入口を教えなきゃいけない状況でしたから。
佛爺:俺も入口が欲しいんだ。
老人:ここしかわかりません!もう壊れましたし。
副官の脅しに老人は無理矢理に足を運ぶ。
八爺:占いを見るとこの地域は危険だな。長くいちゃダメだよ。
佛爺:日本人が何を企んでいるかもしれない。長沙城の市民達の安全を守るために調査せねばならん。心配するな。お前は確実に守ってあげるから。
副官:どうやって行くんだろう?
佛爺:あそこに何があるんだ?
老人:何もありません。ただの捨てられたお墓です。
八爺:俺、さっき占ったって言ったでしょう?
今日は野望が苦難がぶつかり合う日だよ。建設をせず、墓を治さず、旅をしないという日なんだ。
(余計は行動はしない方が良いという意味みたいです)
佛爺:八爺、君は占い師だろう。そんなの信じたいなら引き止めはしないが、俺は信じらん。寿命って削られるもんだろう。行こう。
老人はこれ以上行ってはいけないとずっと佛爺を引き止める。
八爺:(佛爺に対して)鉱山に行こうと本当に心決めたんだね。ここには何もない。墓だけじゃん。
その際、佛爺は奇妙な形の墓の入口を見つける。
老人は入ってはいけないと、非常に不吉な所だと警告する。しかし佛爺は自らを危険にさらすために来たと、だから正しい場所に来たと言う。
佛爺は副官に先に入るように指示し、副官が従う。老人はそこは違う道と話そうとしたが、口を閉ざす。
八爺:佛爺、安全な道を選ぼうよ。二爺を説得して一緒に来るのさ。
佛爺:なら、君が説得してみろ。
八爺:そんなの無理に決まってんじゃん。君もできなかったのに俺がどうやって…
佛爺:秘密兵器の設計図、君も見ただろう。この道は日本人達が使った道だ。入るぞ。
副官は外に出て内側に道があると報告し、みんなそこへ入る。
佛爺:この老人はまだ使えそうだな。
副官の道具箱には様々な道具が入っている。副官は鑿と金槌を出して閉鎖された扉を開く。老人は入らないでくださいと引き止め続ける。
その時間、二月紅の邸宅。
庭で桃花は陣皮に二爺に謝って欲しいと話す。あんなに激怒した二爺の姿は初めて見たと言うと、陣皮はお前とは関係ないと話を打ち切る。丫頭が来ると二人は丫頭に何事しないでくださいとお願いする。
しかし、丫頭は天気が良いから二爺の服を日当り良い所で外干しすると、また部屋にずっといるのは退屈だと述べる。
桃花は丫頭の上着を取りに家に行く。陣皮は誤って丫頭が持ってきた二月紅の服を落とし、髪飾りを壊してしまう。二月紅の大切な髪飾りであり、陣皮は落ち着けずそわそわする。
丫頭:陣皮、昔はこのような物は触ることすら嫌がってたのに。無駄だと言ってたんじゃなかった?
陣皮:あの頃の自分は幼くて何も知らなかったですから。後になって師匠がすごい人だとわかりました。
丫頭は外へ出て新しい物を買いに行こうと話し出す。
桃花は商人を家に呼ぶのはどうかと問うが、丫頭は街を歩きたいたいと言い、外出しようと提案する。
丫頭と陣皮、桃花は一緒に外出する。
陣皮が待っている間、買い物を終えた丫頭と桃花が戻ってくる。
桃花は丫頭が二爺が一生着られるほどの服を買ったと言い、陣皮は毎月自分と一緒に買いに行けば良いのに、何で急ぐんですかと聞く。
丫頭が今後自分がどうなるか先が見えないからと答えると、陣皮は少し怒った口調で来年も再来年も一緒に買いに行きましょうと話す。
丫頭はわかったと言いながら、軽く何か食べようと話しを変える。
糖油粑粑を食べながら街を歩く丫頭達。
突然、丫頭がスリに遭い、財布を取られる。陣皮はすぐ犯人を捕まえに行く。それを見た丫頭は陣皮の性格上、大変な事になるかもしれないと心配して桃花と後を追う。
(糖油粑粑:糖油バーバー、砂糖入りの揚げ餅)
陣皮は犯人の少年を捕まえて殴ろうとするが、丫頭に止められる。
丫頭は陣皮の荒い性格を直せないことを指摘して「あなたは幼い頃から二爺の下で育ったのに、どうして彼の温和な人柄は学べなかったの?」と叱る。
少年の家が貧乏で貧しい生活をしているという話しを聞いた丫頭は、少年を慰めてパンとお金を渡す。
そして今後も大変なことがあれば「紅府」(二月紅の家)に来てと伝えて少年を返す。
桃花は家に帰りましょうと催促し、「長沙も安全な場所じゃありません。こんな平和な日も長続きしないでしょう」と心配する。
丫頭は「二爺はいつも穏やかで平和なお方よ。この世の中がどれだけ病んでいようが、私達に手を出すことはできないわ」と述べる。
二月紅の邸宅(紅府)
二月紅は休んでいる丫頭にコートをかけてくれる。
二月紅:今日、桃花と外出した?
丫頭:うん、陣皮も一緒に行ってきたよ。心配しないで。何か買ってきたかったから外に出たの。
二月紅:それは偶然だね。僕もプレゼントがあるよ。
丫頭:本当に?何?
二月紅:眉毛を描く物だよ。最近の婦人はみんなこれを使うって。君の眉をさらに濃くしてくれると思う。
こんな物で顔の美しさと繊細さを全て表現できないけど…君は本当に美しいよ。こんなに綺麗な目と眉毛は、これを使うともっと綺麗になれるさ。
二月紅が丫頭の眉毛を描いてくれる。
丫頭:つまり、それって私がダサいってこと?
二月紅:いやいや。描き間違えても怒らないでね。
外は平穏だから、できれば外にも出てみて。何かあれば、陣皮に任せて。分かった?
丫頭:それじゃ、退屈よ。あなたがいないと。
二月紅:分かった。僕がそばにいるよ。君と一緒に千年万年、ずっとずっと君のそばにいる。
丫頭:そう言ったから、私を騙さないでね。
同じ時間、陣皮は街でお昼のスリの少年を待つ。少年が現れたとたん、捕まえて丫頭のハンカチを奪い取る。
一方、鉱山の中。
床は水溜りでゆらゆらしている。
八爺:佛爺、いったいとこから水が出てくるの?奥に入ったら靴がビショビショになりそう。
老人:最近、数日間ずっと雨が降りました。奥側は天井がもっと低いんです。だからこんなに水が溜まりました。
副官:八爺、(占いで)予想できなかったんですか?
八爺:誰がそんなこと言う?!道を出る前にちゃんと占って来たんだよ。たった一文字出た。「淼(ミャオー,大きな水溜りという意味)」ここに入ってきたからぴったり当たったのさ!ハハハ!
老人:佛爺様、これ以上入ってはいけません。ここは水が深いです!人が来る場所ではありません!
八爺:水が木の根っこにも着いてないのにふざけてる?ずっとこんな態度だと佛爺が一発…!!
老人:まさか!私が何で佛爺に嘘をつくんですか?事実をお話しするだけです。本当に人が来る場所ではありません!!
佛爺:ここの水はどこかおかしい。
八爺:ただ水が溜まっただけなのに、何がおかしいの?
佛爺:溜まる水の量がどんどん深くなっていく。奥から漏れてるのか、もしくは天井から漏れ落ちてきたかもしれない。入口が多過ぎる。予想より複雑だな。
八爺:ああ、さすが我が佛爺先生、賢いですね!それじゃ〜私達は外に出ないと…
佛爺:進むぞ。
老人は危険だと言いながら、佛爺達を引き止める。
八爺:佛爺、湿った所こそ、気をつけるべきだよ。
佛爺:冗談か?俺には言うな。舌を切るかもしれない。
八爺:佛爺、冗談だよね?それにしても俺の舌を切るなんて話しを…な?
本当に中に入っちゃいけないんだってば。危ない。ほら、
しばらく進むと、鉄製の柵があり、その裏には神像が一つ建てられている。祭祀を行った跡が残っている。
神に捧げる供え物の意味として置かれている。
八爺:心配しないで。俺が占ってみるさ!良いか悪いか!
佛爺:占う必要はない。ただの神像だ。
八爺:何でこれが道のど真ん中を塞いでいるんだろう?
女性のような。…女性…。佛爺、玄関道(宗教の名前)って信じる?
八爺はその神像の口、顔の形を観察しながら説明する。
神像の名前は天仙聖母(中国神話の女神で母親の形の神像)であり、玄関道の神々の中で最も重要な神様だと言う。
八爺はこの神像がここに建てられたというのは、この下に値段が付けられない程のとんでもない宝物があるはずだと述べる。
老人は自分がここに置いたのではないと、鉱山労働者達が密かに置いたと話す。
佛爺:奥側を見てみる。悪鬼を抑えているかもしれない。
皆仰天する。老人は奥側は怨霊に取り憑かれたと言いながら怯えている。
(第5話に続く)