7月27日 6時35分

台湾の観光業界が、東日本大震災の被災者1000人を無料で台湾に招待し、26日、第一陣が台湾北部の空港に到着しました。

台湾の観光業界では、ことし11月までに岩手、宮城、福島の3県の被災者1000人を、台湾に無料で招待することにしていて、26日夕方、第一陣となる14人の被災者が台­湾北部の空港に到着しました。

東日本大震災を受けて、台湾では、日本円にして180億円余りの義援金が集まるなど、被災者に対し厚い支援を行っています。

今回、招待された­被災者たちは台湾各地のホテルや旅館に2週間にわたって滞在するほか、希望者は12年前に台湾中部で起きた大地震の被災地を訪れ、復興の様子を見学するツアーに参加するこ­とになっています。

参加者の1人で、宮城県東松島市の自宅が震災で全壊したという佐々木茂さんは、妻と2人の子どもとともに台北市内のホテルに到着し、「ゆっくりと気持ち­をリフレッシュして、被災地に戻ったときに復興への力に変えられればと思っている」と話していました。

また、被災者の受け入れに当たっている台湾の観光局の担当者は、「台­湾の人たちの心の温かさに触れてもらい、被災者に震災前の活力を取り戻してほしい」と話しています。