こんにちは
ビジネストレーナーの陣内です。
私の住んでいる福岡県の博多駅前で大規模な道路陥没事故がありました。
色々な問題も指摘されていますが、個人的には事故後の現場判断の良さが目立ったなと感じています。
地下鉄延伸工事の現場作業員が異状を検知してから近辺の道路を封鎖するまでの迅速さであったり、穴を埋める流動化処理土の調達から処理までを担当した「(株)環境施設」さんの判断であったり。
問題というのはどうしても発生するので、その後の対応をどのようにするのかで真価が問われるのですが、そのあたりでの活躍があったなと感じています。
何はともあれ大事故にも関わらず死者がでずに本当に良かったです。
今回は上司のすべきことシリーズ最後、テーマは「率先垂範」です。
まず率先垂範とは何か。調べたところ
「人の先頭に立って物事を行い、模範を示すこと。 」
だそうです。
持っているイメージとほぼ同じですね。
前回・前々回と基本的には方法論を書いてきました。
ただ、方法論だけではなく、「この人について行こう!」と思わせるような人間性・魅力を磨くことも上司としてはとても大切です。
上司になったその瞬間から見る側から「見られる側」になります。
何気ない言動一つ一つが与える影響が格段に大きくなるんですね。
良くも悪くも組織の雰囲気を左右しやすくなります。
上司は所管の組織に、当然いい影響を与えるべきなので見せる行動にも気を配りましょう。
そこで、まずは率先垂範です。
何事も「自分が」「先んじて」「模範となる行動を」するべきです。
部下には言っているのにやってないこと、たくさんありますよね。
例えば…
・「おはようございます」「お疲れ様でした」などの挨拶
・職場の掃除
・業務外での勉強・読書
・残業抑止
・仕事中の姿勢や立ち居振る舞い
などなど。
基本的なことが多いですが、「やれ」と言うことはまず「自分がやる」のが大切です。
少なくとも悪い影響は与えないです。
さらには、自分が「こうありたい」という理想論を語ることも大事です。
平たく言うと夢ですね。
今の自分を理解し、そこから先の未来を見据えるといった精神面でのあり方も率先垂範の一部といえるでしょう。
理想をしっかりと持ってそれを語り、行動も伴ってくると必ず尊敬の対象になります。
部下もできれば尊敬できる上司と仕事したいと思っているので、組織作りをする上では重要なことだと思ってください。
今回で上司のなすべきことシリーズは完了です。
どんな社員もただお金のためだけに仕事をするより、プラスアルファがあったほうがいいと望んでいます。
そのプラスアルファを感じられる職場にできるかどうかは、上司の組織作りの手腕にかかっています。
「イヤイヤ来る職場」ではなく高い成果をあげつつ未来を感じられる「誇れる職場」を作るよう、上司となっても日々勉強と努力を惜しまないようにしましょう。
次回は気になった時事について持論を交えて考察を書きたいと思います。
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SOLERA education 代表 陣内 一生
ビジネストレーナー
企業向け人材育成コンサルタント
1980年生まれ。福岡出身。
通信大手会社で人材育成・研修講師業に携わりコーチングを取り入れた人材育成ノウハウや研修講師としてのティーチングスキルを身に付ける。
その後通販ベンチャー企業にて新拠点立ち上げや人材育成を含む全般的なコールセンター運営業務に従事し1年間で売上200%成長の企業を支える。
『「今さら聞けない」を教える!』
をモットーに、セミナーや個別指導など「教える」ことに特化した活動を展開中。