時代の流れを見て逆を突く・・・
人の内面にあって美意識と深く結びついているものに、性表現意識がある。動物の性的本能から発した異性へのデモンストレーション意識だ。ところが、人間には理性と言うものがあってそういう本能を抑制する意識も働く。
だからファッションによるおしゃれはすべて自分の性的魅力をアピールしたい気持ちと、隠したいと言う気持ちの
両方に引っ張られる。僕は、それをエロテック(官能的)~ストイック(禁欲的)という軸(エロス軸)と考える。
ところで、大体自然界では色彩的に美しかったり造形的に派手だったりするのはオスで、それはメスを引き付ける為の手段。つまり媚びの原点だと昔何かの本で読んだことがある。
それが人間世界では逆転する。明るく派手なのは女性の特徴で、男性は暗く地味。それが今でも暗黙のコード
(約束事)になっている。
でも、その歴史はそう古いものではないらしい。ヨーロッパで王侯貴族から市民に実権が移った後、産業革命を経て現在のような経済社会を作り上げた”近代人”の意識だとこれも色んな本に書いてある。
しかし近年、時代と共に変化している。女性のセクシャリティーの表現はどんどん進化、もしくは複雑化している。紋切り型のイメージだけで人を見ていると間違う。
エロティックなシゲキは使い方次第で高級な魅力にもなれば、単なる媚びにも成り下がる。
ファッションのコツで言えば、服装のどこかにストイックさが表現されていることだ。
色彩や装飾、露出箇所など何かに・・・。
さて、性的魅力の表現は人間関係をうまく機能させると同時に自分自身が気持ちよく生きていくための大切な手段。この時ヘアースタイルは、誰の内面にもあるエロス軸をどのあたりと決定する一つのバロメーターなのだ。
みんな魅力的な自分が欲しい。
だから時代の空気を敏感に感じながら、
ストイックとエロティック、禁欲的と官能的の間を行き来する。
本当の自分を探しながら・・・。
美意識のすすめ