昨日下関市立美術館に行こうと思い立ち、家を出たのはいいけれど、その手前の長府の辺りにまだ行ったことがなかったので寄り道~♪
防府が周防国の国府なら、長府は長門国の国府のあった場所。
現在の下関市は合併でだだっ広くなってしまったけど、長府には国府つながりで親しみを感じるぞ。
そういえば先日俵山温泉で仲良くなったおばあちゃんも、ここにある功山寺の役員さんだったか^^
そう思いながら国道9号線沿いの長府観光会館の駐車場に車を停める。
観光会館で散策マップを手に入れて見てみると思った以上に見て歩くところがあるので、ひとまず功山寺を押さえるべく散策開始。
このあたりの町並みのほぼ中心を流れる水路沿いに歩くと、鴨が自由気ままに泳いでたり、石畳の道が現れたりして風情を感じる。
枯れ際・散り際だったけど、紅葉もなんとか残っていて道に彩を添える^^
しばらく歩くと長府の街の奥が近づき、功山寺の山門が姿を現したけど、思った以上に門の奥に奥行きがあるのが分かってテンションが上がった。
名刹でも現在の規模はこじんまりしている寺が多い山口にあって、山門から奥行きが感じられる寺は滅多にない。
さすが日本最古の唐様建築の仏殿を持つ寺だ。
しかもうっすら紅葉も見えるので期待が高まる。
境内に足を踏み入れると、木々の茂みでやや薄暗くなった視界に、儚げな紅葉とまた大きな門(楼閣?)。
散り際の味やな、うんうん。
門をくぐると、国宝にも指定されている功山寺仏殿が。
幸いまだ紅葉も遠目には映える程度に残ってた^^;
そりあがった屋根の勾配が、同じ様式を持つ鎌倉の円覚寺舎利殿そっくりですな。
日本史の教科書も鎌倉の建築文化にこっちを載せてくれたらいいのに~。
ほぼ一緒に境内に入ったおばちゃん達も、きゃあきゃあ言って写真撮っておりました。
あと、歴女っぽい女の子もデジカメで写真撮ってたよ。
大内義長が自刃したり、高杉晋作が決起したり歴史のある場所なので、興味のある方は是非。
境内には雄雄しく馬に乗った高杉晋作の銅像もあったよ^^
功山寺境内を出ると、やや東側に歩いたところに長府毛利邸があるようなのでそちらに針路をとる。
このあたりは住宅街でもあるので、閑静な雰囲気が漂っているが、骨董品屋も並んでいてつい興味を掻き立てられる^^;
長府毛利邸の立派な門をくぐると、古風な建築物が姿を現した。
ここは明治に建てられた毛利家の邸宅のようで、明治天皇も宿泊したことがあるそうな。
個人的には地元防府の毛利邸のイメージがあるだけに、もっとどかーんとした佇まいを予想していたんだけど、それに反してこちらはこじんまりレトロ。
庭園も華美ではなく控えめだったけど、こちらにはこちらのよさがありました。
ただ、まずは屋敷の中に入ってから庭を眺めるんだけど、ぱっと見、紅葉はイマイチ…。
ていうか、部屋から見える庭の中には松と灯篭と笹しかありませんでしたがな。
庭に出てもこの通り、もはや紅葉は風前の灯。
しかし逆境であればこそ燃える天邪鬼魂。
この状態でのベストを切り取ってやろうではないかと意気込むのであった。
その後、庭園の色々な位置をうろちょろして試行錯誤した結果。
これがこの日の渾身の一枚。
アスペクト比を16:9にして切ったった。
紅葉も縮れや褪色も多かったから、ぼかしたってん。
どやー。
ちなみに、目の前が明治天皇の宿泊の間。
そちらからはこんな感じ。
衝立と窓枠邪魔すぎ(笑
でもまあ、ひっそりとした趣のある雰囲気は分かってもらえるかな^^;
ちなみにこちらもアスペクト比を変えて1:1で切りました。
やっぱり、天皇には一番風景が絵になる部屋を提供したのねえ。
近いうちに、最近国の重要文化財になることが決まった防府の毛利邸にも行ってみよ~☆
長府毛利邸を堪能した後は、練塀の趣を残す古江小路を抜けて観光会館方面へ。
ほんとはこの古江小路にある菅家長屋門っていう昔ながらの長い練塀撮りたかったけど、いつぞやの豪雨で一部が損壊してまだ修復中だったので断念。
でもここもまた風情があって素敵な通りだったよ。
長府には豪邸も多かったなあ。
ここらへん、重伝建地区に申請したりしないのかな。
結局、これだけ見て美術館へ…と思ったけど、この時点で満足してしまっていたので、観光会館で晋作うどんを食べて防府へ帰還。
シャガール版画展、改めて行くぞー。
長府もまだ見たい箇所もあるので、折を見てまた行こう^^







