久~しぶりに、地元防府の裸坊祭に行ってきた。


小さい頃親に連れられて、石段の下から御網代輿が駆け下りてくるのは見た…らしいのだが、どうにも記憶に無いので、見所の輿が駆けていくのを見るのは初めてのようなもの。


友達と祭り自体には行って、露店が並ぶ雰囲気や買い食いは楽しんだ覚えは何度もあるのだが、肝心の御輿を見ていないとは今更ながら話にならない青春時代であった。


歴史的・文化的なことに目を向けろよ昔の俺!


と嘆いたところで文字通り後の祭りであるので、先に進むことにする。


それにしても、なぜ去年行った覚えがないのか…。





HPの情報では午後6時から、輿が楼内を出て階段をズゴゴゴと下りていくらしかったので、午後5時に家を出た。


その20分後にはスタンバっていたわけであるが、天満宮境内、即ち石段を登りきった場所だと意外とすんなり場所も取れた。


陣取った場所は、大石段を上がって10m程度進んだ参道脇。


この参道を御輿は大勢の男達の掛け声に伴われて通っていく。


カメラ的には一等地と言ってもいい場所だったと思うが、前に誰もいない分、ここでの待ち時間40分は大変寒かった。


胃もたれの気持ち悪さも手伝って厳しい忍耐の時間であったが、ここまでやって撮り損ねばかりだと本気で凹むので、試し撮りを幾度も繰り返して気を紛らわし、なんとか凌いだ。





やっとのことで時間を迎えると、楼内で「兄弟ワッショイ」と白い木綿のさらしを巻いた男達が叫び始め、御輿が順に出てきた。


Maybe,someday.


気温的には相変わらず寒いが、こうした時は熱気で体感温度が上がる。


比較的行儀のよろしい観客が多かったので、それほど押されることもなく、カメラを抱える身としては助かった。


御輿が2台続いたあと、御網代輿を載せるための大きな山車がゆっくりと石段を下ろされていき、いよいよ御網代輿の番。


楼内から何人もの男を乗せて引っ張られ、ゴゴゴと音を立てて下りてくる。


Maybe,someday.


大石段までの平坦な石畳も引っ張られながら進むので一苦労。


必死に掛け声と共に輿を引っ張る男達。


Maybe,someday.


そりゃあ最後は少々危険があろうとも石段を滑り落としてやりたくなりそうなものである。


やっとのことでズゴゴゴゴゴと音を立てて下りていくと、下のほうからは歓声が上がっていた。


上にいると、この頃には一段落しているので、群集もばらけ始めている。


見所が過ぎると散開するのもあっという間だが、がっつりと祭りの核の部分を味わえたのでいつの間にかほかほかした気分になっていた。


やっぱり祭りはいいな。


第1008回なんて驚異的な歴史を持つこの祭りが続いてってくれたらいいな。





簡単にお参りした後、せっかくの祭りなので家で食べようとお土産に焼き鳥を買った。


ご飯のとき、祭りで買うファストフードってどうしてこうもうまいのかと思いながら食べたよ。


Maybe,someday.


満足満足♪