昨日は久々に遠出。


昼下がり、なんとなく県内の情報を見ていたら、長門市の「俵島」という所に興味がわいた。


また長門なんだけど、場所は合併前の油谷町になるのかな。


合併して広くなりすぎたために市名を述べただけでは具体的な場所が分からなくなったのが悲しい。


で、俵島。


どうやら、干潮時でないと渡れない島らしい。


干潮時刻は下関の予想時刻で16時。


面白そうだし、多少遠いが2時間あれば着くはずだろうと見越して出発。




3時半には長門市中心部付近にいたけど、ここからが長かった。


旧油谷は半島状になっているので、その先端の俵島に着くには湾に沿った道を通らねばならず、カーブが多い。


しかも漁港を過ぎたあたりから道がどんどん狭くなり、申し訳程度に舗装された、車が1台なんとか通れるような道を縫うように進むことに。


おまけに「←俵島」って看板どこにも無いから、途中で田んぼの隅に腰掛けてるおじいちゃんに道と、車の通行の可否を聞いてやっと目処がつく。


ほぼ1本道の割には思いのほか手間取り、俵島を見つけられたのは16時15分。


ここから行けるかな…と思った道の隅に車を停めて、正解の保証の無い畦道へ。


国の名勝及び天然記念物だと言うのなら、「←俵島」の看板1枚ぐらい付けといてくれ。


果たして正解だったわけではあるが、潮が満ちてきたら渡れないので、駆け下りるように海岸へ。


棚田の畦道はともかく、罠の様に中途半端に大きく丸い石がゴロゴロ転がる海岸線。


走っていると足をとられて、砂丘を走っているのと同じぐらいの負荷がかかる。


ひいひい言いながら着いた俵島。


Maybe,someday.


逆光で暗くなってしまったけど、実際はもう少し明るい。


というか、急いでいて渡る前は調整なんてしている暇が無かったのが本当。


片道約100kmも走って渡れませんでしたなんてことがあってなるものか。


島へ向かうと、途中でコンクリブロックが3mぐらい崩壊しているが、これは事前調べで想定内。


行きは何とか水面に顔を出している石を伝い、体中の瞬発力を使って(強かに腿を打ちつけて)向こう側に飛び移った。


そしてこの時点で、帰りは石に飛び移るわけにもいかないので濡れることを悟った…。


でもリアルに帰れなくなっては困るので、急いで島に。


今更だが、俵島というのは、

全島玄武岩の柱状節理からなり、直立、斜立、横臥と素晴らしい景観を見せており、地質学上貴重な財産となっています。(ながと観光ナビ「ななび」から引用)


という地質学的に貴重な島らしいので、それらしいものも1枚でも撮っておきたいと思ったのだ。


Maybe,someday.


再び見づらいが分かるだろうか。


筋のように積みあがった岩の模様が。


おお~、これが柱状節理か~!


などと感動できる地質学の知識は、全く無い(寧ろどうでm…)。


が、本当に最低限の一枚をもぎ取ったので、また急いで戻る。


Maybe,someday.


そしてこれだ。


Maybe,someday.


まあいいんだけどさ。


でも、名勝に名を連ねる場所なら、コンクリ1ブロックぐらい何とかならないのかしら。


確かに、自販機もトイレも駐車場も無く、修理したところで全く経済効果が見込めるような場所ではないけど。


でっかい台風とか嵐でも来たらまたもってかれそう…。


ちょっと冷たい思いをして向こうのコンクリに渡ると、後は潮が満ちるまで時間があるので、足が乾くのを待ちながらのんびり島や海を鑑賞。


Maybe,someday.


まだそこまで寒くないし、運動した後だから体が温まってて足が乾くまでゆっくり楽しめた。


靴を履いたら当然帰るんだけど、いい具合に日が傾いてきたので、海岸や棚田の方から素敵な写真が撮れたよ。


Maybe,someday.


Maybe,someday.


本当はこんな綺麗な場所だけに、名勝・天然記念物らしく整備してほしい気持ちが芽生えた。


コンクリもそうだが、せめて流れ着くゴミの撤去ぐらいは、市の文化財保護課とか地域住民にでも頼んでどうにかならないかなあと思ったよ。


ちなみに、俵島の向こうに見えるのは夏にも行った角島。


角島大橋もいいシルエットになってたなあ。





このまま帰ってもよかったけど、角島が近いことを考えるともう少し欲張りたい気分になったので、足を伸ばしてみることにした。


ただここでネックだったのがこの半島の長さ。


目の前5km先に見えるとはいえ、陸路だと半島の突端から逆戻りをして再び角島を目指すことになる。


撮りたい写真は日の入り直後ぐらい。


この最近の日の入りの凡その時刻と太陽の高さを考えると、30~40分が限度。


ということで、国道191号線を飛ばして角島へ。


頑張ったけど、結論としては間に合わず~。


着いたときはちょびっと明るさもあったけど、三脚とカメラセットしてる間に日が暮れちゃった…。


海の上走れたら5分で着いたのになあ。


てことで、残念ながらサンセットやトワイライトの角島は見れなかったけど、夜景は夜景でいいかと思って苦し紛れの1枚。


Maybe,someday.


やっぱり、夕焼けほしかったわ(笑