昨日のことをお話しよう。


ブログに書いたとおり、昨日は広島で試験だったのであるが、そこでの出来事だ。




午後の試験は13時開始なのであるが、その10分程度前から注意事項の朗読や解答用紙及び問題冊子が配布される。


従って開始10分前からは、覚えたことが頭から逃げていかないよう精神集中状態になるのだ。


が、あとは問題冊子が配布されて時間が来るのを待つだけ、という段になって会場に入ってきた奴がいた。


しかもあろうことか、同じ机(会議等でよく使われる3人掛けの長机)に座った。


ちょっと気が散ったぞ。


まあそれぐらいはよしとしよう。




って、その後問題冊子を受け取ったのはいいが、そやつ、解答用紙が無いことに気付いていないではないか。


君は解答を机にでも書くつもりなのか。


仕方が無いから「手を挙げて用紙もらった方がいいですよ」と助言。


「あっ、そうか」と彼。


手のかかる男である。


まあそれぐらいはよしとしよう。


私もそんな些細なことを気にする人間ではない。




そして試験開始後、カリカリと解答を書いている途中のことである。


どうやら隣の男は、視界の隅で姿を捉える限り、随分小さくうずくまって、解答用紙に顔を引っ付けるようにして答えを書いている。


個性的な男だ。


視界に写る腕は色白な割に毛深い。


どうやら髪も剛毛っぽいし、顔も比例して濃ゆそうな感じ。


あんまりこういうタイプの友人はいない。


などと脳みその休憩中に考えていたその時。


うずくまり、脇を締めて答えを書いていた男が、ガバッと机に被さって記入するような格好に形態を変化した。


ふわっと風が感じられた。








…瞬間、BAD SMELLが私の嗅覚を突き刺した。








もがああああああっ!!!Σ(~∀~||;)


なんじゃこりゃああああああああああ!!!(((゜д゜;)))


↑心の声。


などと、その答えは臭いが信号となって脳みそに達した瞬間分かっている。




WA


KI


GA。




頭の中にブラックホールが広がった。


解答中の問題の答えが、半分はブラックアウトしたと言ってよい。


というか、既に私の生命自体がSBO(ステーションブラックアウト:電源の完全喪失)寸前である。


こ…こんな至近距離で大げさな動きしやがって…しかも半袖って…。


お前は胞子を撒き散らす毒キノコか!!


半ばパニックに陥りながら、こんな場での悪運の強さを呪う。


神様、これはどんなサプライズですか。


ただでさえ厳しいテストの解答を強いられている僕にこんなバイオテロを…。




そしてその男、2教科分、2時間の試験時間が取ってある中、1時間足らずで解答を書いて出て行った(開始後30分経過すれば、解答を提出して退出してもよいルール)。


これは不幸中の幸いではあるのだが、残された私の魂は寝不足に加え先ほどの衝撃で損耗しきりである。


そもそもあの男、助言に一言「ありがとう」すら無かったではないか。


あの程度のことを恩などと言うつもりはない。


単なる親切心である。


が、こちらとしてはある意味一生を決めかねない試験を妨害された身である。


せめて帰りがけ、消しゴムのカスぐらいぶつけてやりたかったではないか。


納得いかない。


もやもやは消えないまま、試験は終了を迎えた。




今回の出来事は私が匂いフェチであるから反応しただけのことであろうか。


世の中の皆さんは平気なのであろうか。


私は基本的にワキガの人間を恨んでいるわけではない。


印象のよい人は、その体質さえ分かっているならまだ堪えられるし。


しかしワキガ、その存在は恨みたいと思う。


むうううううう… 滅 ・ 菌 !! ←別に潔癖ではない(モルモットのウンチも触れるし)。


そう思いながら、帰りのタクシーを拾うのであった。


※尚、ブログテーマを仕方なく「日日是好日」にしてあるが、決して「好日」であったわけではない。