今月のテストが日曜日に終わり、つかの間の休息を楽しんでいる僕ですが、昨日は萩に写真を撮りに出かけ、この2日間で2つの借りてきたDVDを見ました目


写真は近々アップ予定カメラキラキラ


今日はDVDの感想をひらめき電球


「カムイ外伝」


ふとTSUTAYAで目に留まったので気まぐれで借りてみたものです。


白土三平原作、松ケン主演の映画です。

最近の映画に多い漫画の実写化ものですが、えてしてこういうものは漫画だからできる技術という部分に映像的にムリが生じるものです。

ありえないっしょ!!そこだけ無重力!?っていう動きがあって突っ込み所満載みたいなね。

これもワイヤーアクション盛りだくさんで、突っ込みを入れたくはなるものの、多分、白土三平の漫画だから納得しちゃう部分はあったように思います。

手塚治虫とか、比較的昔の漫画家の表現をある程度知ってると、しらけずに済むのかも(笑

(ちなみに、ジョン・ウー作品のワイヤーアクションにはもう失笑ばかりしてます)

まあ、あんまり現実的に構えて映画を見る方が無粋なのかもしれませんけどね。


原作を全部読んだことはないので、ストーリーとしてどうなのかは評価のしようがありませんが、内容としてはよかったと思います。

抜け忍の厳しさとか、えた・非人のような差別や村八分という掟が存在した時代の背景を表せてるような感じ。

全体的に薄ら暗い雰囲気が漂うのは、恐らく原作に忠実だからでしょう。

昔の漫画って、何らかの信念とか訴えとか問いかがあって深いから好きです。

ただ腕が飛んでったり、首がぐにゃりと折れたりって表現も多いので子どもにはどうだろう…。

大人向けな映画だなと思います。

キャストも全員がその時代背景とかキャラクタを自分の中に落とし込んで演技している様子が感じられてよかったです。

殿様が佐藤浩市だなんて全然気付かなかったけど…小林薫のいぶし銀な感じや小雪のわざとらしくない演技も好感度大

目立ちすぎず、さりげないカムイ、松ケンが主役でよかった。


CGとかVFXがもっと進化してたらきっともっとリアリティのあるものになったに違いない…けど、このぐらいの方が映画らしくていいのかな。

気まぐれで借りた割に随分楽しめた作品でした。




「第9地区」


準新作扱いだったから、まだそんなに出てから時間はたってないのか…。

TVでCM予告なんかを見て名前だけは知ってましたが、上映中はさっぱり興味が湧かなかった作品(笑

実はある時期から「アメリカ万歳」映画嫌気がさして洋画をたまにしか見なくなってたんですが、最近、明らかにそれと分かるもの以外はちらほら見ています。


これはムシちゃん(エイリアン)大暴れのものかな~って感じだったんですけど、案外中身の詰まっもので見てから驚きました。

現実にはありえないであろうものの、なかなか人間のエゴとか苦悩を描いてるじゃないのって思います。

あと、随分ある映画の中でも、地球に来た、お世辞にも綺麗とは言えないエイリアンに愛着とか同情の念が湧くものはそうそう無いと思います(笑

例えば、愛着を量るための尺度として、かの「エイリアン」シリーズを0、「ET」を10としましょう。

とすれば、この作品は6か7前後の位置にはつけられると思います。

そういう意味ではちょっと毛色の違うエイリアンSF映画のような気がします。

尤も、予算と時間とストーリーの関係からか、エイリアン側からのアプローチというか、描き方が弱いようにも思うんですが、それはきっと「所詮エイリアンだから」、あるいは「そういうキャラ設定でもない」という言い訳で充分片付けられてしまう事柄でしょう。

これもかなりグッチャグッチャな映像表現が多い上にけっこう見てて疲れるんですけど、終わり方としては案外綺麗におさまったと思います。

ハッピーでもなければアンハッピーでもない終わり方なんですが、後味が悪いものではなく、まずまずの娯楽作だと感じました。