昨日、まさに結果第一主義の落とし穴をみた気がした。
県随一の高校に落ちたその子に、ある教師は言ったそうだ。
「お前が落ちたんなら、他の受験生は全員不合格でいい。」
一見優しく励ましているようだが、この言葉には「難関校合格以外のゴールはない」という非常に危険なメッセージが入っている。不合格だと今までの努力が無駄になる。合格している受験生は、報われているから、落としてしまえ。という、何ともナンセンスな発言だ。
実際、その子は、「推薦をとって絶対にいい大学に入る」と宣言し、大学受験という手段が目的に変わっていた。
高校進学は、高校でしか出来ない経験をする。大学進学は、自分の学びたい専門分野を大学で学んで仕事や人生に活かす…のが本来の目的のはずなのに。
志望校の不合格ではじめての挫折を味わったばかりの子どもには、「難関校合格以外のゴールはない」というメッセージはさぞや強烈だったのではないか。
教師なら、挫折を糧にすることを諭し、結果ではなく挑戦を評価すべきなのではないか。そうすれば新たな道で、自信を持ってまた新たな挑戦ができるんじゃないだろうか。
リベンジ受験という言葉があるが、受験が一大事な価値観が、作りやすい落とし穴なのかもしれない。
狭い狭いゴールを作る事は、若い人材を無為にしてしまう気がしてならない。
