麦の穂は撫でるよ
君の頬を

何故君はそんなに泣いているの?
泣きたいなら泣いていい

何故君はそんなに憎むの?
君の理由があるんだね

ほんとはすねてる
甘えたい

唯恥ずかしくって

素直に言えない自分が悔しくて

麦の穂はささやくよ

ねえどうしてそんなに一人が良いの?
だってこんなに
みじめな自分を
見つけられるのが悔しいから

気がすむまで
みんなを眺めたら

さあ
貴方を押し出してあげましょう

ヒバリが
天を目指してさえずる様に

暖かな風が
手招きをする
5月の空に