あっという間に3月も明日で終わり。そして一気に暖かくなった週末。今年の桜は4月咲になりますね。


去年の夏前、私は久しぶりに”恋しい”と思える人に出逢った。

以前のブログにも書いたが私は昔から人に惚れて、憧れてそれを道標にして生きてきた。

大学時代も、留学時代も、海外で生活していた時も、帰国してからも、今この瞬間も

人生”順風満帆”という4字熟語の順番はいつ自分に回ってくるのか?そして最近私は死ぬまでにその時期が訪れるのかとふと寂しく感じます。

それ程良くも悪くもエピソードの多い、そして選ぶ道は何故か大抵イバラ道。

 

話は逸れましたが、私は相手に同じ匂いがすると感じた瞬間に”ああこの人だ”と心が傾いてしまいます。そしてそれは恋愛に限定されるものではありません。

去年出逢ったその彼は昔から知っていたかのような懐かしい、あったかい匂いを纏った人でした。

これは説明のつかないあくまで私の感覚で、その人の育った環境から来るのだと思いますが、それはお金では買えない学びで身に付けるものでもないと

思っています。

この人を好きになるな、ずっと一緒にいたいなと

久しぶりに私の感覚を揺さぶるものがありました。

世の中のマジョリティが結婚であれば私は完全な

マイノリティ。結婚出来なかったまともではない

女性の括りになります。

若い頃からキツイ思いをして音楽の世界を生きてきた私にとって、結婚はしたくなった時にすれば良く、今は勉強と経験を積み一旗上げたくてひたすら

練習していました。馬鹿だなと笑ってしまうのは

結婚こそ相手のあるものであり賞味期限があり、

勉強は自分がするものなので学びたければ何歳からでも出来るという事。

そんな事を半世紀過ぎた今気づくとは(^^)


この人となら残りの人生を一緒に生きて行けると思ったのに、その関係は年を越せませんでした。

恋と言うのは0か100、揺れる振り方と同じで大好きからある日突然嫌いになる、そして人の気持ちはコントロール出来ない。

結婚した友人達は口を揃えて結婚相手とは一緒にいる姿が想像できると聞かされていたけれど、

私の映像と現実は異なっていました。


恋愛での別れでここまで引きずったのは初めて。

それは別れ話をきちんと出来ない相手だった、彼の本心が聞けなかったそれに尽きると思います。

人は別れ際に本性が出ると言う、つまりあれが彼の本性だったのか…それを認める事がとても苦しかった。それはつまり自分の人を見る目のなさを認めることになるから…


明るいオーラ、バツイチの落ち着き、コミュ力の高さ、スポーツをしていた人特有の友達の多さ、そして帰国子女で英語が堪能だった事が海外生活の長かった私にとって大事な一つの要素だった。

出身地も同じ、母と同じ学校の男子校出身で

彼の実家は私の住んでいる同じ地域。話しながらいつも縁を感じていた。

何事も全てタイミング、時間が少しずれていたら、その場所にあの日あの時居なかったら会えなかった人。

世の中に何万人といる男女がこうしてタイミングが合って出逢え、そしてお互い思い合えたのは奇跡に近いのに…

縁も運も掴むものと言うが私はまた取りこぼしたのか…それとも元々縁がなかったのか…

続く