高校生になり、大学受験に向けての学習が始まる頃。
どうしても避けられないのが、文系か?理系か?という進学先の選択。
高校一年の冬にはもう選択する時期になると思う。
これは経験したからよくわかるのだけれど、大学受験においての成績上位層は比較的に理系に多い。
駿台の共通テストブレ、センタープレ、受験期直前の模試結果をみても明白。
文系でも理系でも、英語、数学Ⅰa、Ⅱb、国語の三科目は共通だと思うが、この総合点が文系で偏差値70ならば理系では67.5ぐらいになると思う。
もちろん、年によりバラツキはあるが、理系の母集団のレベルは高い。
社会系科目、理科系科目はテストの内容も違うので一概に比較することは出来ないが、900点満点での総合得点が同じなら偏差値70ぐらいの成績で文理の差が約2.5程度あると思う。
二人目の成績が見当たらないので一人目の成績帳票(2020年入試組)をみる限り、英語数学国語の全てにおいて理系の平均点の方が高かったようだ。
しかし、国語は標準偏差の違いをみる限り文系上位層は強そうだけれど。
志望校判定に使われる偏差値は、文系なら文系の偏差値、理系なら理系の偏差値を用いられているようなので、文系の偏差値70の点数は理系の偏差値67.5程度の点数となっていた。
文系志望の生徒は気にしなくても良いと思うが、東大理系・国医志望者は少しだけ頭に入れておいた方が良い。
例えば、高校一年生で進路を悩んでいるような場合、一橋の偏差値62ぐらいの学部と、東工大(もう名前が変わった?)の偏差値62の学部では少し険しさが違うと思う。
逆に、文系でも理系でも進路はどちらでも良いという生徒。
ただ名前の通った大学には行きたい!というだけなら文系の方が良いと思うよ。
共通テストにしても同じ点数なら文系の方が上位に位置できるし、上位層の厚みも理系よりは楽だと思う。
こだわりのない生徒ならだけど。
高三の模試になるとわかるけど、文系と理系ではかなり違うから。
リアルな例でいうと
駿台のセンタープレ
英数国 総平均点 350.8 受験者 97711人
英数国 理系平均 360.5 受験者 59046人
となっている。
ということは、理系に含まれないその他(文系?)を計算すると
英数国 他平均点 335.98 受験者 38665人
ということになる。
理系平均の360.5点とその他平均の335.98点で、約24点も差があることになる。
共通の英数国三科目だけでそれだから、馬鹿にできない得点差だと思う。
しかも、これはセンター試験一ヶ月前ぐらいのセンタープレなのだから。
高校3年生ぐらいになってからでは簡単に理転文転とはいかないから、高校受験が終わって余裕ができたら、少しだけこういったことも頭に入れて考えた方が良いかもしれない。