早稲田駅を降りると程なくして早稲田大学より近い場所に早稲田中学校・高等学校はある。
早稲田大学の隣にあるのに附属校ではなく、早稲田と名のつく一番シンプルな校名なのに早稲田大学に全員進学するわけではない不思議な学校。
系属校という早稲田大学とは別法人で運営されている中高一貫校。
バリバリの進学校という一面と早稲田大学の系属校という一面、その両方が絶妙で魅力的な学校だと思う。
今年の卒業生305名
現役合格者数だけでも
東大 32名
京大 10名
一橋 3名
東工大 10名
防衛医大以外の国公医の現役合格者数
医科歯科 2名
千葉 2名
東北 1名
北海道 1名
山形 1名
鹿児島 1名
福島県立 1名
防衛医大を除いた東京一工国公医の現役だけでも64名。
それでいて
早稲田の現役合格者が257名
慶應の現役合格者数が52名
完全中高一貫校で中学受験でしか入学することができないため、基本的には皆が中学一年生から通うことになる。
中学入学時点では6年先の大学受験はどうなるかわからないし、これから思春期を迎える子供を送り出す親にとっては早稲田大学と系属関係にあるというのは心強いことだろう。
もちろん、東大や国公医を目指したいご家庭にも受け入れやすい土壌がある。
毎年、多くの難関国公立大学の合格者を出し続けているので、系属校であるが故の弊害も少ないのではないだろうか。
高校受験の場合、早慶の附属や系属校は基本的にはそのまま早慶進学となる。
たま〜に東大や他の医学部に進学する人はいるがごく少数。
早稲田高校のように二割が東京一工国公医に現役で進学するようなことは無い。
早稲田学院や早実、早稲田本庄と違い、早稲田高校からの日本医科大学への推薦は聞かないが、日本医科大学以上の難関医学部医学科への進学者も多く、医学部志望者にも全く問題は無いと思う。
早稲田大学に医学部はないが、早稲田中学校・高等学校からの医学部進学者はそれなりに多い。
とても魅力的な学校だと思う。
ただ、早稲田中学校と海城中学校は試験日がかぶる。
2月1日と2月3日。
学区や通学の関係で筑駒を受験しない受験生の中には、一日に開成を受験、3日は早稲田か海城という受験の生徒も多い。
もちろん、早稲田中学校熱望で1日も3日も早稲田受験という生徒も少なくないだろう。
開成受験者たちも受験する学校群の一角なので、この早稲田・海城の成績上位者は普通の開成生より成績は良いと思うよ。開成のトップ層は別格としても。