二人目が高校二年生の頃、開成高校でちょっとした事件があった。
本来なら、ちょっとしたでは済ませられない事件だと思うのだけれど、学校側の入学審査手順に大きな不備は見当たらないので、あえてここでは『ちょっとした』と書いた。
2020年の開成高校入学試験でのこと。
入学試験で合格すると開成から入学にかかる手続き書類が送られてくるよね。
入学金や施設費・学費などを振り込み、保護者の同意書や緊急連絡先などの必要な書類を提出して入学が許可される仕組み。
もちろん、入学願書の時点で中学校からの内申書、受験者からの願書などの提出がある。
もちろん、写真付きのものだよね。
そういった一切を全て通常の流れでチェックし、新入生として4月から入学してくるわけなのだけれど、あろうことか別人が入学していたという話。
しかも、しばらくの間は誰にも気が付かれることなく授業を受けていたというのだから驚きだ。
本来であれば大ごと。
しかし、開成は大ごとにはしなかった。
詳細も非公表としたし、罰も求めなかった。
しかし、願書に添付される写真、合格後に合格者に渡される書類、自宅に郵送される書類、入学にかかるお金の振り込み、そういった一切が滞りなく行われていることからもある想像をしないわけにはいかない。
事件として訴えられる恐れのあることを、リスクを背負いあかの他人のために行うだろうか?
当時在校生であった二人目の耳には校内の情報通から瞬時に伝達されてきたらしいが。
ここでは書けないが、他にもいろいろとあるよね。
男ばっかり何千人も生徒がいるのだから問題は起こるよね。
あまり暴走行為をするような生徒がいないだけで、他のやんちゃをしないわけじゃないんだから。