ハッピーバースデー、華月!
ギターはAnchangですが、復活ライブの超かっこよかったなぁというわけで。
https://www.youtube.com/watch?v=0w1h7QQ56MA&nohtml5=False
以下は華月へのメッセージですので、日記でもなんでもないです。
まだ此方は6日ですが、日本時間では4月7日。今年もこの日がやってきて、「あ、来たな」って、気づくくらいで、時間が経つというのはこういうことなんだなと思うけれど、同時に、決して忘れることはないんだなと安心もしています。
あなたが夭折したという事実は、出演を楽しみにしていた音楽番組で、さらっと流れた字幕で知って、今はなんだかぼんやりした記憶になっていますが、ライブが凄く楽しかったこと、お別れ会のときのことなどはなんだかちゃんと覚えています。
華月はあまりに真っ直ぐな人だったので、心の綺麗な大人になろうと思ったのに、私はなんだかいつもトゲトゲしていて、気に入らないと思った他人を見下して憚らないし、あの頃を思い出すと、あまり理想の大人にはなれていないので少し恥ずかしいのです。こういうことは、向き合うと少し胸苦しい気持ちがします。普通は、逃げ場を用意せずに、言い訳せずに向き合うのは辛いことなのだと思います。華月くんはそれをする人だったから、沢山沢山傷ついたのではないかと思います。葛藤したと思います。あなたも人間だから、他人に悪意を持ったり、やるせない気持ちになったり、誰かを傷つけてしまったりしたこともあると思うけれど、その度に深く苦しんだのだと思います。
「ぼっち」という言葉がいつから流行っているか分かりませんが、Raphaelが活動していたころはそんなに流通している表現ではなかったと思います。でも、あなたは『蒼の邂逅』で、一人になるのを恐れるばかりに見失っていたもののことを書いていましたね。
「独りを恐れるな」って、ほんの19歳の若者がそう簡単に言えることかな、って 来月には29になるくらい年を取ってぼんやり思うのです。(20歳になるとき、歳を取るからではなく、あなたより大人になってしまうのがいやで仕方がなかったのですよ)今だって、他人が皆仲良くしていて、自分は入り込めなかったらなんだかモヤモヤするし、他人の干渉なしで独りを楽しむのが大好きだけど寂しい時も多いし、独りが怖くないのかといえば怖いのだと思います。でも、独りにならない為に合わないものを上塗りして、無理に笑ったりとか、高校生くらいまではやっていたことがどれだけ不毛で無意味だったか、結局は経験して理解したのだけど、あなたの言葉がなかったら似たようなことを続けていたかも知れません。
多くの才能ある人の例に漏れず、あまり妥協が出来ない性質のあなただったから、たった19年の人生を全力で駆け抜けて、沢山の名曲や、立ち止まって振り返りたいような時間を残せたのだと思います。まだまだ沢山、凄い曲が創れたに決まっていると思うし、矢張りあなたがこの世を早々と去ってしまったことは本当に惜しい、悔しい。でも、ずっと消えないものが確かにあるから、時間が経って色々なことが変わっていくけれど、毎年この日はあなたにちゃんと伝えたいと思います。
華月、誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう。