日本百名山 其之参 浅間山 前編 | 新日本浪山紀行

日本百名山 其之参 浅間山 前編

2007/07/28 土曜日
02:00 起床

急遽決まった浅間山登山。

昨晩は準備も順調に完了し、夜11時頃寝た。
しかし、それでも3時間睡眠は結構、体には、こたえる。

テレビをつけると、いつもの週末の夜に、寝る前に見ている番組が放送されている。
それを見ながら身支度をする。

02:30 自宅出発
夜の街を自転車で走る。
ここ数日、梅雨というのに、真夏のような暑さが続いていたので、午前2時といえども、昼間の熱が残っている。
しかし、夜風は心地よい。

03:00 茅ヶ崎出発
レンタカーを借り、出発する。
静かな夜の茅ヶ崎を後にする。

05:00 関越自動車道
厚木I.Cから東名自動車道に乗り、用賀で環八へ。そして練馬から関越自動車道に乗る。
東京都内は3、4時ごろはお酒を飲んだサラリーマンと早朝の仕事人々が交錯していた。
また、学生は夏休みということもあり、夜な夜な遊んでいる。

車内は相変わらず、オリラジのANNだ。シンゴ君は体調不良のため、お休みだそうな。

05:40 上里SAにて朝食
上里サービスエリアにて朝食(きつねうどん)を食す。
エリア内には吉牛もあったが、11時からしか牛丼が食べられないということだったので、うどんにしたが
実際はみなさん牛丼を食べていたようであった。。

そして、売店でヨーグルトと上里名物のワッフルらしきものを買って、車中で食す。
ワッフルは中のクリームが結構おいしい。

上里SAからすぐに、上信越自動車道に乗り換えて、軽井沢方面へ。

06:50 小諸IC下車
途中、妙義山などの険峻な山々を横に見、車を走らせる。
このあたりは、浅間山火山帯で、西の富士山火山帯、東の那須火山帯に囲まれている火山帯のため
高い山々が多い。
天候はすこぶる良い。しかし夏の朝ということで、朝靄が深い。

07:15 高峰高原ホテル到着
車坂峠の登山口からの出発を考えていたため、その登山口から一番近い駐車場である高峰高原ホテルの
駐車場を選んだ。無料であり、50台ほど停められる。
ここは観光バスなどもよく利用しており、路線バスの発着地でもあるようだ。
ホテル駐車場から小諸方面を見下ろし、一枚写真を撮る。

高峰高原ホテルから小諸方面        高峰高原ホテル入口
ASA002高峰高原駐車場から小諸を見下ろす ASA003高峰高原ホテル

07:40 登山口出発
準備をして、ストレッチを行い、足にテーピング(アキレス腱のところが何時も靴ズレするので・・)
をして、出発する。
天気は非常に良く、既に気温が高い。
日差しもきついため、日焼け止めも塗る。
登山客が数人、同じく出発していった。

車坂峠登山口                   登山口の地図
ASA004車坂峠登山口 ASA005登山口地図

車坂峠登山口のところに、登山届け提出のポストと入山者の数を数えるためのカウンターが設置してある。
そのカウンターを通り、山に入る。
表コースを選択する。

当初の計画よりは早めに到着し、約40分ほど早く出発できた(計画では8時、これで下山は19時という、結構無茶な計画だったのだが・・・)。
本当は6時頃に出発したかったのだが、ここまでの道程が意外に遠かった。。

登り始め、緩やかな坂道が続く。
車坂峠にて既に1947Mあるからか、周りの植物は高山植物が多い気がする。
(コロラドあたりの風景に見えてくる)

車坂峠からの登り始め
ASA006車坂峠からの山道

快調に登っていく。
一つ目のピークを越え、下り、また上りとなる。
下ってきた、山道を振り返り、一枚。

最初の下り
ASA007最初のくだり

さらに登って行く。
火山帯であるためか、道は砂地に、岩がゴロゴロといった感じであった。
途中、視界が広がるところがあったので、振り返ってみた。
すると、車を停めた高峰高原ホテルから、アサマ2000スキー場、湯ノ丸高原方面を見渡すことができた。

砂場に岩の登山道                高峰高原方面
ASA008トーミの頭への山道 ASA009高峰高原ホテルを見下ろす

たんだんと登りがきつくなってくる。歩き始めて、1時間程度であろうか。
山林の間を歩く。道幅は人が一人歩ける程度である。

槍ヶ鞘への山林
ASA010山道2

草深い山道を進んでいくと、シェルターが見えた。
それを過ぎると、すぐ、槍ヶ鞘に出た。
左手にはトーミの頭がそそり立ち、目の前には浅間山が悠然と鎮座していた。
トーミ頭への山道を鈴なりになって、登山者が登っている。

槍ヶ鞘への途中、浅間山を確認        槍ヶ鞘からトーミの頭を望む
ASA011浅間山を確認 ASA012槍の鞘からトーミの頭

ここで、少し休憩し、トーミの頭を目指して、出発する。

08:30 トーミの頭到着
トーミの頭(かしら)への道は非常に細く、右手側は絶壁になっている。
頭への最後の登りは非常に険しい登りとなっている。
岩を1つ1つ、よじ登っていく。

右手側の絶壁                  トーミの頭への登り
ASA013トーミの頭への途中の地滑り ASA015トーミの頭への山道
トーミの頭から蛇骨岳、仙人岳、鋸岳を望む
ASA016トーミの頭から蛇骨岳を望む

トーミの頭からの眺望に魅せられて、しばらく、その場を動けなかった。
目の前に浅間山、左手方向には浅間山外輪山が連なっている。
浅間山の頂上からは、火山の煙が青空に昇っていた。
断崖から覗きこむと、下には緑の絨毯が広がっていた。
しかし、遠望は利かない。もやが立ち込めていて、白根山などは見えなかった。

夫婦の登山客に出会い、少し話す。
お二人は、群馬方面から来たようで、すでに下山の途中であった。
朝5時から登っているらしい。
やはり、早朝から登るに限る。

トーミの頭を後にして、すぐに、草すべりコースと黒斑山へのコースとの分岐に出会う。
黒斑山方向へ進むと、浅間山を映すライブカメラに到達する。
草すべりと黒斑山の分岐            浅間山ライブカメラ
ASA017草すべりへの分岐 ASA018浅間山中継カメラ

天候は依然、晴天である。時間が正午に近づくにつれて、気温が上がって大変かと思いきや
さすがに高山である、2000Mレベルだと、空気が澄んでいて、ひんやりしている。
初秋の風のようで、とてもさわやかであった。
しかし、日差しだけはきつい。

09:00 黒斑山到着 2404M

山道を進むと、黒斑山山頂へ到着した。
実は、ここまでちゃんとした標識がなく、トーミの頭を通り過ぎたという認識はなかった。
実際コースタイムでも、車坂峠から、トーミの頭まで1時間40分を計算していたので、まだまだ先がトーミの頭だと思っていた。
が、ここが黒斑山であった。(標識で確認!)
慌てて、タイムテーブルを確認し、時間を調整する。(この時点で1時間半ほど短縮されている)
時間設定がギリギリだったので、この時間短縮は正直、ほっとした。
日があるうちに下山できると確信したからであった。(笑

黒斑山から外輪山を望む            黒斑山山頂
ASA019黒斑山頂からの眺め ASA020黒斑山山頂

黒斑山山頂では、あまり休憩せずに、すぐに出発する。
ここからは尾根伝いに外輪山を巡っていくコースなので、きつい登りもなく、軽快に進んでいく。

09:30 蛇骨岳到着 2366M

尾根伝いなので、相変わらず、右手側は急斜面で、滑落の危険が伴う。
が、景色がひらけているので、とても気持ちがよい。
蛇骨岳山頂                    蛇骨岳山頂から四阿山、田代湖、嬬恋方面を望む
ASA022蛇骨岳山頂 ASA021蛇骨岳から四阿山、田代湖を望む

途中の登山客もまばらで、非常に快適だ。
ただし、道は細く、岩場なので滑落等に注意して歩いてもらいたい。

蛇骨岳から仙人岳への道1          蛇骨岳から仙人岳への道2
ASA025蛇骨岳から仙人岳 ASA026蛇骨岳からの道

09:54 仙人岳到着 2319M
黒斑山からは各ポイントが約30分ごとに現われるので、歩いていても、すぐに次のポイントに着くので
とても楽しい。
仙人岳では数人の登山客がいて、ご飯を食べていたり、記念写真を撮っていた。

仙人岳山頂                    仙人岳山頂から浅間山を望む
ASA027仙人岳山頂 ASA028仙人岳からの浅間山

休憩は取らずに、仙人岳を後にする。時間には余裕があったが、少しでも早めに動こうと思っていた。
それは、眼前にそびえる巨大な浅間山を見たからだろう。

鋸岳への道                       鋸岳山頂から仙人岳方面を見る
ASA029鋸岳への道 ASA031鋸岳への尾根

10:20 鋸岳到着(Jバンド分岐)

鋸岳に到着するが、仙人岳からここまでの道は非常に危険であった。
ちょっとしたクライミング技術が必要なくらい・・・。
なんとか、鋸岳にまで来たが、日はかなり高く、岩の表面がかなりの熱を持っている。
しかし、日差しに晒されていない、岩の表面はうっすらと冷たい。
なにか、どちらも自然の力を表しているようで、畏敬の念を覚える。

鋸岳からトーミの頭方面を望む        鋸岳から黒斑山、蛇骨岳を望む
ASA030鋸岳からトーミの頭を望む ASA032黒斑、蛇骨、仙人
鋸岳頂上                     鋸岳から浅間山への山道を見下ろす
ASA033鋸岳山頂 ASA035鋸岳から浅間山への道

鋸岳からの岩場だらけの道を下ると、すぐにJバンドと大きく書かれた岩が出現する。
ここから右に折れると、賽の河原への下りとなる。まっすぐ行くと、バカ尾根と呼ばれるところに行くようだ。
Jバンドを右に折れ、下る。

鋸岳からの下り Jバンドからの下り風景
ASA036鋸岳からの下り ASA039岩場

Jバンドからの下りは、かなりの急坂であった。人、ひとり通れるくらいの道幅で、くだりの最初のほうは

右手側がすぐに崖であり、スリル満点である。

この下りを浅間山から戻ってきて、登る人たちもおり、すれ違うたびに立ち止まって、避けたり、避けられたりする。

賽の河原に近づいてくると、あたりには草が生い茂り、浅間山からのさわやかな颪にたなびいている。

その光景だけで、とても、こころが和む。まるで、ヨーロッパにある初夏の麦畑のようであった。

灰色の岩と萌えている緑、それと、晴れ渡った青空とのコントラストは絶景であった。


賽の河原
ASA041賽の河原


10:36 賽の河原通過

Jバンドからの下りを降りきると、そこは浅間外輪山と浅間山のちょうど間の平地(賽の河原)に出る。

あたりには浅間山と外輪山しかなく、まさに平原と言った感じであった。スケールがでかい!

一帯には火山岩がゴロゴロしており、大きな岩もある。

私はコース通りに行ったのだが、ここからショートカットして、浅間山に向かって歩いていく人もいた。

登山口を目指し、歩く。


10:50 浅間山(前掛山)登山口到着

登山口1                      登山口2
ASA042前掛山登山口 ASA043前掛山登山口2

賽の河原は日光を遮るものがないため、直射日光をそのまま浴びる。

日差しがかなり、暑く感じられる。

20分ほど歩くと、林の中に入り、草すべりからの道との合流し、目の前が浅間山への登山口となっていた。

登山口で10分ほど、休憩する。木陰に入り、水分と行動食を摂り、浅間山への準備を整える。

後続の人たちが草すべり方面から、パラパラと来ていた。


ここからは、浅間山への道となる。

火山特有の山肌から剥きだしの登山道を登るのは初めての体験だ。

下から見上げると、細い登山道を蟻のように連なって、みんな歩いていた。


浅間山 登山道からパノラマ(是非拡大してみて!)

ASA080浅間山外輪パノラマ

私も、同様に、蟻のような歩のあゆみで、ゆっくりと山頂を目指し、登っていた。

途中、ふきっさらしの風にバランスを崩しそうになる。

足元は、火山岩と砂で、上に行くほど、靴がうずもれていく。そして、歩きづらい。

高度も高くなっていくせいか、途中、小休止を入れながら、登っていった。

斜度は相当なもので、最後の登りは本当にきつかった。


11:50 シェルター二棟前到着


シェルター前                   浅間山火山口を見上げる

ASA049シェルターを望む ASA050浅間山火山口を見上げる

1時間程度の登りであったが、外輪山を回ってきた体には、それなりに応える登りだった。

シェルター付近で、みなさん、昼食を摂っていたので、私も、浅間山下の大きな火山岩を風避けにし

おにぎりを食べた。

ラジオをかけたが、山頂のために電波状況がすこぶるよい。

高校野球の地方大会の中継が流れてきた。

このあたりは、浅間山の山頂付近なので、風が強く、気温も低い。

登ってきて、汗が引いてくると、かなり寒く感じるだろう。

少し、雲が出てきて、天候が悪くなってきていた。


ここからは本来、前掛山方面へ行くのがコースなのだが、コース外(浅間山山頂)へ登っている人たちが結構いた。

ここからは自己責任である。くれぐれも気をつけてほしい。

火山岩がゴロゴロの道は、登るときは足がとられ、非常に危険である。

下りの場合も、砂場のようにサクサクと降りれるが、バランスを崩すと、岩に体を打ち付ける恐れがある。

しかし、登ってみても、火山煙でなにも見えないのが落ちであったが。。

話によると、登山道として、閉鎖されている道からも登ってきている人もいるようである。

その場合も自己責任であるが、そういう登山もあるのかと思った瞬間であった。

火山口は煙がもくもくとたちこめ、硫黄のにおいが充満していた。

自然とはなんと大きなものなのだろうか・・・あらためて、畏敬の念がこみ上げてきた。


火山口途中の鯨岩                  浅間山火山口からの下り(左は前掛山への道)
ASA051大火山岩 ASA054火山口からの下り

浅間山火山口1                  浅間山火山口2
ASA052浅間山火口1 ASA053浅間山火口2


後編へ続く