AgriTech(アグリテック)の進展により、農業経営には、生産性・収益性を上げ長期の利回りを考える視点が不可欠になっています。

 

こうしたなか注目を集めているのが、食とエネルギーのビジネスを融合させることで安定した農業経営を実現する「ソーラーシェアリング」です。

 

ソーラーシェアリングは、農地の上に太陽光パネルを設置して作物へ降り注ぐ日差しを調整し、適切な太陽光で作物を育てながら、太陽光発電でエネルギーを得るという仕組みです。

農業を営むうえで太陽光はなくてはならない存在ですが、すべての作物が100%の太陽光を必要とするわけではありません。ソーラーシェアリングでは、不要な分の太陽光から生み出した電力を売電・農業設備への電力供給・インフラ活用として利用します。

 

儲かる農業のノウハウを蓄積

 

軸はあくまで農業で、農地の上を立体的に活用してエネルギーを生み出す取り組みです。メガソーラーのように土地を占有して100%太陽光発電に使うのではなく、あくまでも農業経営を安定化するための仕組みとして作用します

 

 

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https://agri.mynavi.jp/2020_08_12_127607/

 

 

<食とエネルギーの自給自足>

 

地方へ移住して自給自足に近い生活を目指す人が増えている?
かつては、多くの人が都市部に職を求めましたが、現在はインターネットの普及などにより、どこにいても仕事ができるようになったこと等から、地方へ移住したり、ふるさとに戻ったり、IターンやUターンで田舎暮らしをする人が増えています。

「オフィスに出勤しなくてすむリモートワークをする」「移住先で新たに仕事を見つける」「定年を機に農業を始める」「若い世代が脱サラをして就農する」など、働き方は多様化しています。

地方にも製造業や加工業といった2次産業、小売業や飲食業、サービス業といった3次産業は存在するので、都市部とほぼ変わらない仕事に就いて生活することは可能です。また、就業人口の減少や高齢化が懸念される農業や林業、漁業といった1次産業を生業にすることもできます。農業を例に挙げると、作業の効率化や収益確保のために農業の機械化が進められたり、人出不足を解消するために法人化して人材雇用を図ったり、就農しやすい状況も整いつつあります。

しかし、もっとシンプルに「気に入った土地に移り住み、これまでの働き方や生き方を見直したい」という人も少なくありません。

そのため、必要最小限の現金(キャッシュ)については何らかの手法で得るとしても、「自分の食いぶちは自分でまかなう自給自足型の小農を目指し、余ったものは地域でシェアする」など、利益や効率性を追求しないライフスタイルが、地域主導で本格化していくのではないかと思います。

なぜなら、田んぼや畑を耕し、自分たちが必要な分だけ育ててそれを食すというのは、人間本来の生活のあり方と言えるからです。