祖母からの贈り物 | ドリブる息子とオヤジの日々

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家に帰ると島根メロンが箱で届いていた



送り主はばあちゃん



俺のばあちゃん



島根で1人で暮らしている

92歳のばあちゃん



父ちゃんの葬式以来あってないかな




昔から色々問題起こして

怪しい壺とか布団とか買ったりして

借金抱えたり



でもばあちゃんは俺が小さい頃から俺のことメチャメチャ可愛がってくれていて優しかった



だから俺は今でもばあちゃんのことが大好き



ばあちゃん最近ボケが進んできたらしく

時々世話をしにいくオカンも手を焼いている

普段はヘルパーさんが色々助けてくれて

何とか1人で暮らしている



そんなばあちゃんに電話してみた


電話かけて誰かわかるんかなぁー

電話も2年くりかけてないし



と思いながらかけて



「はい、もしもし」



「もしもし、俺、分かるか?」



「ゆっくんか」



1発で俺だということが分かったのでビックリした



もう、それだけでばあちゃんとの繋がりを感じたし

嬉しかった



でもほんまに何で分かるんかな



波動とか、目に見えない何かのエネルギー見たいなものが繋がっているとしか思えない


「メロン届いたけーありがとね!」



「届いたか?食べんさいよ!みんな子供らも元気かね?」



昔と変わらぬ92歳とは思えないばあちゃんのしっかりした声



「元気な?ボケてないか?」



と聞くと



「ボケてないで!大丈夫!元気なよ」



と言いながら、同じ話を何度もしていたので

若干ボケてるかな



でも、92歳だからな



そんなもんだろう




声は70代の人くらいの声ぐらい

張りがあって、頭もメチャメチャ回転していて

喋り倒して冗談も言う



ばあちゃんとの会話は楽しくて、笑えて

懐かしかった



でも、実際あと何回あえるんか

話ができるんか



数回かな



今度島根に帰ったらばあちゃんに会いに行こうか



別れは遠くない





つづく