活けこみのはなし
活けこみ。。
まさにバブル真っ最中だったころでした。
オーナーからは「どれだけお花を使ってもいいから良いものを作って」
「値段はいくらでもいい」・・という何とも贅沢な、幸せな注文。
デパートの活けこみは3人くらいで行き、エントランス・インテリアの売り場・
階段やエレベーター周りのディスプレイと分担して活けました。
現在のデパートはどこもシルクフラワー(造花)を飾っています
それを見ると、『あのころはよかったなぁ』と思います。
エレベーターエスカレーターも使用してはならず、花の入ったダンボールや
たっぷりと水の入ったバケツを何度も階段で行き来したものです。
これはキツイ・・
やはり、生花を飾るというのは特別な事なんでしょうかね・・
ただ、ディスプレイには照明がたっぷりと注がれている訳で
3日位でお花も力尽きてしまうんです。
よって、3~4日に1度はデパートに行き、メンテナンスを行います。
当然終わるのは夜中の2時か3時。
終電も終わり、帰ってもまたすぐ出かけることになってしまうので
ビジネスホテルにお泊りです。
12月25日から26日にかけては一番大変でしたね。
一夜にしてクリスマスからお正月に変えなければならないのですから。
遊ぶ暇もなく、ただ夢中で仕事をして、身体はきつかったけど
それはそれはやりがいのある充実した仕事でした。
でも若くなければできないかな・・
お花の仕事って?
私がお花を始めたきっかけ・・
きっかけとは言わない浅はかな考えでした。
お花に囲まれてお客さんとニコニコしながら接客をしている定員さんが
輝いていて、うらやましかったのです。
とても、とてもかわいく見えました。
「私もあんなふうになりたい」と。
20年も前の話ですが。
私が最初に勤めたところはデパートやホテル、店舗の活け込みがメイン。
当然、店が閉店してからの作業となります。
毎日夜中まで走り回りました。
入社したばかりだというのに、日中は駅の構内にある店舗を一人でまかせられ・・
花束もアレンジも作ったことないって!
それ以前にお花の名前すらわからない・・
まったく、上司は何を考えているんだ!
これから、お花にまつわるエピソードや裏事情を綴っていきます。。


