中高6年間ずっと、学校は監獄だと思っていた。
甘酸っぱい青春なんかなく、毎日が白黒で、なんの味も匂いもしなかった。というより、味も匂いも色彩も感じたくなかったのかもしれない。別に嫌なことがあるわけでもない。友達がいないわけでもない。でも、とにかくすべてが不毛に思えてしまう。そんな気も知らずに、大人はただただ「大学に行け!」「今を楽しめ!」などと、無責任な呪いを僕にかけていた。
高校2年の秋、火曜日23:45。ラジオから突然流れたドラムの4つ打ちとオクターブギターのリフ。
「意味も無く何となく進む 淀みあるストーリー」
あぁ……と一つ溜息をついたら、無味無臭で白黒だったはずの僕の景色が少しずつ色づき始め、見える世界が滲んでいった。
別に過去を悲観しているわけでもないが、苦しさや人の痛み、日常への退屈、朽ちていく青春を感じていたからこそ、ASIAN KUNG-FU GENERATIONやGOING STEADY、syrup16g、くるりに救済を求めていたのかもしれない。
君という花 / ASIAN KUNG-FU GENERATION