当時上の子は、登園時は近所の同じ園の子たちと集団登園していました。

なので、集合場所へ連れて行って、皆が揃って先生が来て出発すればOKで、比較的短時間で家に戻れました。

 

それでも、下の子を連れてきている人を見ると辛くて、遅めに行って子どもたちが出発すると、そそくさと帰っていました。

 

問題はお迎えの時です。

延長保育に行っていたので、帰りは園まで迎えに行く必要があります。

夫は当時激務で帰りが遅く、私の入院で仕事が滞っていたので私がお迎えに行くしかありません。

 

園に迎えに行くと、兄弟でお預かりに残っている子たちや、まだ未就園児の子を抱っこ紐に入れて迎えに来ている親御さん、お兄ちゃんお姉ちゃんに混ざって園庭で遊ぶ下の子たちが嫌でも目に入ります。

 

少し前にやっと安定期に入り、自分にも遠からずそういう未来がやっと来ると、やっと思い始めたところだったのに、今はその全ての光景がグサグサ心に刺さるのです。

 

ちょろちょろ動く下の子の対応に追われながら、なかなか帰らない上の子をイライラして待つお母さんや、この後下の子の園にも迎えに行くから早く行くよ!と焦っているお母さん。

 

それがどれだけ幸せで当たり前ではないことか、嫌というほど思い知らされるこの時間に、だんだん耐えられなくなってきました。

 

兄弟姉妹でいっしょにいる場面を見るのが、辛い。

夫が、体調は気持ちはどう?と聞いてくれた時、お迎えで下の子がいるのを見るのが辛いと話しました。

 

夫は、自分がお迎え行こうか?と言ってくれましたが、かなり仕事が押していたことと、ずっと逃げてはいられないと思い、自分で行くと言いました。

上の子が元気でいて、そのお迎えに来られることも当たり前ではないのだということにも、同時に気づいたのです。

 

当時年長だった上の子のお迎えに来られるのも、もう1年もないのだと思うと、すべての時間が貴重で尊いものだと思いました。