家に帰る車の中で、上の子は今日義母と行ったロマンスカーミュージアムでやったことをとても楽しそうに話していました。

 

よっぽど楽しかったのでしょう。わざわざ連結用に2つ買ってもらった電車の箱のお菓子を目的通り連結して走らせたり、お昼に買ってもらった最新のロマンスカーのお弁当箱を並走させたりしていました。

 

私たち親は我が子の火葬というどん底の日だったので、せめて上の子が楽しく過ごしてくれてほっとしました。

義母も複雑な気持ちの中面倒を見ていてくれて本当にありがたかったです。

 

家についてから、上の子に陽の骨壺を見せて説明しました。

 

「この子は、陽(ひなた)という名前にしたよ。お空の暖かいところにいてほしいと思ったからね。骨だけ残るから、ここでいっしょにいるよ。」

 

「弟か妹がいたことを忘れないでいてあげてね。」

 

お空にいるのに骨だけここにいるの?と、最もな質問が飛んできましたが(苦笑)

 

少し高いところに置いてあった骨壺を抱えて、いっしょにテレビを見始めました。

そして、ごはんを食べる時は食卓の自分の席の前に置いて、いっしょに食べるんだと言っていました。

 

これはなかなかシュールな図です。苦笑

 

・・この子にとって、下の兄弟姉妹の概念が骨壺に入った状態という認識になってしまったらどうしようと一瞬思いましたが、上の子なりに弟か妹の存在を大事にしてくれているのかなと思うと、母としてはうれしく思いました。

 

その後、骨壺を置くスペースはできるだけ明るくかわいい感じにしました。

水子が祀られているとは思えないようにしたかったのです。

 

ミッキーのぬいぐるみに骨壺を抱っこしてもらい、入院中ファミリールームで取った足形に名前と生年月日を書いて、入院中に折った折り紙の太陽やお花と一緒にプレートケースに挟んで立札のようにして、しばらくは骨壺の傍にお花を飾りました。

 

もちろん、仏花ではありません。だいたいはお花屋さんで上の子が選んだものを生けました。

 

火葬の日は、人生で1,2を争う辛い日でしたが、やっと陽を自宅に迎え入れることができて、ほっとした日でもありました。