胎児の無頭蓋症による中期中絶について書いています。

お読みいただく方はご留意お願いいたします。

 

聞いていたよりも早く、40分ほどで呼び出しがありました。

やはり小さい子は骨になるまでも早いのでしょうか。

 

先ほど陽を見送った炉のところに戻ると、火葬場の方がこちらですと案内してくれました。

陽は骨になってしまいましたが、第一声は「けっこう骨残ったね。」でした。

小さすぎて、骨が残らないこともあると聞いていた胎児の骨上げですが、足の大腿骨ははっきり形が分かりました。

 

火葬場の方がとても丁寧に丁寧に、できるだけ全部を集めてくださったのがとても印象に残っています。尊い職業だなと思いました。

 

それでも、用意したいちばん小さい骨壺の底の方に少しだけ骨が入っただけで、大部分は空洞のままになってしまいました。

 

埋葬許可証をいただき、骨壺といっしょに骨壺ケースに入れました。

赤ちゃんの肌着の柄のような、かわいいくまのイラストの骨壺ケースを選んだので、いかにも感がなくて持ち歩いても抵抗はありません。

 

これで火葬は終わりました。

葬儀社の方にお礼を言い、車に乗りました。

 

「いっしょに帰ろうね」

 

しかし、火葬中義母といっしょに海老名のロマンスカーミュージアムに行っている上の子を待たないといけません。

義母からの連絡によると、やはりめちゃくちゃ楽しんでいて当分帰れそうにないからゆっくりしていてということ。

 

火葬が終わってなんだか気が抜けてしまった私と夫は、好きなラーメン屋に行くことにしました。

ショルダーバックに陽の骨壺を入れて、最初に行った先がラーメン屋 笑

 

普通、子どもの火葬後にこんなことしないよな。と呆れ笑いながら、それでもやっと訪れた少し穏やかな時間でした。

陽はきっと「ラーメンかよ・・」と思っていたでしょう。

 

その後はずっと行きたかったカフェに行き、この一連の出来事についてやっとゆっくり夫と話して、とんでもない2週間だったな。と振り返りました。

 

義母におみやげをたくさん買ってもらい、ミュージアムを満喫した上の子は超笑顔で帰ってきました。

 

無事火葬が終わったことと、上の子を見てもらったお礼を義母に伝え、4人で自宅へ帰りました。