胎児の無頭蓋症発覚による中期中絶手術について書いています。
読んでいただく方はご留意お願いいたします。
少し落ち着いてきて、陽とゆっくり対面することにしました。
お顔だけではなく、手も足も見てみました。
ちゃんと5本ずつ指があって、爪の原型みたいなものもできています。
体は細かいところまでしっかり骨格が形成されているのに、よりによってなぜ脳を守る頭蓋骨が欠損してしまったのか。
言っても仕方ありませんが、悔やみきれません。
他の方からするとただのオカルト画像になってしまうのですが、今しかないと思い写真を撮りました。
助産師さんが帽子をかぶせてくれたおかげで、後頭部がないことを気にせずに撮ることができました。
ただ・・この時の写真はいまだに見返すことができません。
辛い気持ちは時間の経過とともに穏やかなものになっていきますが、出産後のリアルな写真を見ると、一気に当時に引き戻されてまた辛くなってしまう気がするのです。
その後、分娩を担当してくれた医師がやってきて、性別について話してくれました。
何やら、病棟内の複数の医師看護師で意見が割れていると。笑
ちょっと失礼、とお股を見てみると、確かにこれはついてるのかついてないのか分からないな・・という形でした。
エコーで女の子と言われていたこともあって、この子は私の中では娘のつもりです。
今いるうちの子たちが2人とも男なので、女の子もいるぞ。家族で紅一点じゃないぞ。
となんとなく思いたい気持ちもあって・・
死亡証明書の性別は不明にしておきますね、ということと、中絶の理由は母体心身虚弱に〇をしてあるけど、形式的にどこかに〇をしないといけないからこれにしただけだからねという説明を受けました。
経済的理由に〇がつく場合も多いようですね。
麻酔も切れ、病室に戻りました。
この日、死亡証明書を取りに来て、葬儀社さんに届ける役割をやってくれた夫がシュークリームを差し入れてくれていたのでそれを食べ、棺に入れる折り紙での花作りのラストスパートをかけることにしました。
立体で作った桜が助産師さんたちに人気でうれしかったです。
明日は、唯一院内で夫が対面できる日です。
棺に入れるおやつを買ってきてくれるよう頼みました。