ここから、胎児の無頭蓋症発覚による中期中絶手術の入院中の話になります。読んでいただく方はご留意お願いいたします。
入院は4泊5日の予定と聞いていました。
一般的には、後期流産の場合3泊4日が多いと思いますが、医療センターでは分娩後のフォローが少し手厚いようです。
1日目 11時入院 子宮口を広げる処置
2日目 子宮口を広げる処置
3日目 分娩
4日目 分娩後経過観察
5日目 問題がなければ退院
というスケジュールでした。
この妊娠がわかった時から、分娩時の入院は絶対個室!そして無痛分娩と決めていました。
上の子の出産入院時に、大部屋で色々気を遣ったことや、陣痛はもうこの1回で勘弁という思いがあったからです。
まさかまさかの、中期中絶のための分娩になってしまいましたが、その希望は変わりませんでした。
むしろ、今回大部屋なんて絶対無理!大泣きするかもしれないのに。できれば他の赤ちゃんの声も聞こえないような位置の個室がいい。
そして、ただでさえ死産になる苦痛が待ってるのに、またあの陣痛を経験するのは嫌だ!
上の子の時の陣痛は、赤ちゃんに会えるから頑張れたけど、生きて会えないのにあの痛みに耐えるなんて辛すぎる。。
ということで、それなりに費用は加算されるものの、シャワー付き個室(共用のシャワー室で他の妊産婦さんに会いたくない)、さらに無痛分娩でお願いしていました。
個室と無痛分娩で、大部屋+通常分娩の時に比べて20万くらいは高くなったので、後から見てびっくりしましたが、この時はもうこの条件が絶対でした・・
案内された部屋は、切迫流産・早産などで管理入院している方が多い病棟だったので、赤ちゃんの声を聞くことはほとんどなく、奥の方にある個室でした。
配慮がありがたかったです。
大きな病院らしく、また今日は特に忙しいらしく、助産師さんは皆バタバタしていましたが、みなさん優しかったです。
時間的に部屋に入ってすぐ昼ご飯を食べ、血圧の計測や採血、そして子宮口を広げる処置の前にシャワーに行ってくださいと言われ、16時の処置までフリータイムとなりました。
ここまで夫が付き添ってくれましたが、仕事と上の子のお迎えのため帰りました。
一人で何かしていないと、これから起こることに対する恐怖ばかり襲ってくるので、早速折り紙で棺に入れるお花を折ることにしました。
春だから、桜にしよう。それも、なんか立体的なやつ。
YouTubeで探します。
このとき、桜が満開から散り始めた頃でした。
なので、毎年桜が咲く頃には今のことを思い出すだろうなと思っているし、実際思い出します。
さて、子宮口を広げる措置というのは、ラミナリアという海藻のようなものでできた棒を子宮口に何本か入れて、水分を吸ってだんだん広げていくものです。
いろんな方のブログで痛いと書いていたこの処置、重い気持ちで向かいました。
処置前に内診とエコーがあったので、先生に「性別って分かりますか?」と聞いてみました。
このタイミングで?と少しびっくりされましたが、私にとって大事な子ども、どちらでもいいけど、どちらか興味あるのは当たり前です。
「しっかり足を閉じてて分からないね・・女の子ぽい気はするんだけど」
そっか・・ 生まれるまで内緒にしたいのかな?でも女の子ってなんだか新鮮!
そして処置が始まりました。最初の方は大したことありませんが、ラスト5本目あたりはやはり辛かったです。
助産師さんが足をさすってくれました。深呼吸してねと言われ、その通りにすると少し楽になった気がします。
総じてこの処置は、痛いけど許容範囲というところでした。
心電図を取り、夕ごはんを食べ、テレビ・折り紙・スマホのループでこの日は終わりました。
ラミナリアを入れたので、生理痛のような鈍痛がずっとありました。
家では夫と上の子でごはん、お風呂と着々とこなしていると連絡がありました。
上の子はとりあえず大丈夫のようだ。
鈍痛を我慢して、眠りにつきました。