ここから、胎児の病気と人工妊娠中絶に関する内容がしばらく続きます。読みたくない方は閉じていただきますようお願いします。
何とか家に帰りつき、無頭蓋症、無脳症について検索をかけまくりました。
しかし、出てくる情報は予想通り、出産できても生存時間は数時間等の絶望的なものばかり。どん底まで落ちた気持ちをさらに突き落とすものばかり。
夫と子どもがまだ家につかない間に、産院から電話がありました。
もしかして誤診でした…っていう連絡⁈
そんなわけないか…と思いながら出ると、今日診察してくれた先生からでした。
「大事な判断だから、大きな病院で見てもらった方がいい。先日NIPTをした医療センターに紹介状を書きますから、そこで診てもらいましょう。胎児診療科という専門があります。最短で月曜日午後3時、行けますか?」
気力は湧きませんでしたが、医療センターのしかも胎児診療科なら、胎児の段階で多くの症例を見ているだろうと思い、行くと伝えました。仕事は午後休を取れば行けるでしょう。
そうこうしているうちに、いつも通りの上の子と、沈んだ夫が帰ってきました。上の子が起きている間は、何とかいつものルーティンをこなし、夜に夫と話しました。
診察で言われたこと、検索で分かったこと、医療センターで精密検査を受けるよう言われたこと。
そして診断が正しければこの子は恐らく助けられないだろうということ。
今日起こったことを改めて話すと、初めて涙が出てきました。ここまできて、この事態。言い表せない気持ちがどんどん溢れてきて苦しくて仕方ありませんでした。
夫もまた同じような気持ちを抱えながら、原因が知りたいと言いました。原因が分からないと次を希望するとしても対策の仕様がないと。
真っ当な考えだとは思いますが、この時の私はこれに同意できるような精神状態ではありませんでした。そしてこの子はまだお腹にいる、次の話なんてしないでよ!!と…
神経管閉鎖障害の原因の一つに葉酸不足があります。葉酸サプリは飲んでいましたが、足りなかったのかとか、やはり妊娠する側の私としては、何かしら自分に原因があったと考えてしまい、それを責められている気分になってしまうのです。
もちろん夫にそんなつもりはなかったとしても…
「そんなの、わたしがいちばん知りたいよ!葉酸だって飲んでたし、そもそも治療も散々頑張ってつわりもしんどくて、NIPTも本当にしんどかったのに、安定期迎えた途端にこれって、いったいどんな仕打ちなのか…この子、どうしても助けられないのかな。なんとかできないのかな。」
と言いながらまた泣き、この週末をどう過ごしたか、もはや覚えていません。
ただ、医療センターでの精密検査には夫も同行し、一緒に現実を受け止めてこれからどうするか決めようという話になりました。