相談した友人との共通点は、長い不妊治療の末、お互い二人目を妊娠中ということ、そして上の子は同い年で、1か月違いで出産していおり、何とお互いの第二子も同い年になる予定ということでした。なかなかうまくいかない二人目の不妊治療中から、情報交換し、励まし合い慰め合い、先に私が妊娠したけれども前述の通り流産してしまい、その後に友人が妊娠し、またその後に私が妊娠したという流れです。
治療経過もよく連絡しあっていたので、一時期はお互いの生理周期まで把握していたのではないかと思います。笑
立場も考え方も似ている友人の話は、とても共感を呼び、同じ結論にはならなかったけれど、自分の考えを整理するのに十分な力がありました。
結論から言うと、NIPTを受けたい。でした。
やはり、自分の年齢からして不安はとても大きい。そしていちばんの懸念は、上の子への影響でした。
もし生まれてからハンディがあると分かったら、親と違って同じ世代を生きていく兄弟となる上の子に、全く負担にならないと言うのは無理だろうと思ったからです。
もちろん、自分自身も、どんな子でも育てていくと言う確固たる覚悟ができなかったことも理由です。
元気に生まれても、後天的な病気や事故が原因で一生抱える障害を負うことだって十分考えられます。というか、そもそも出生前診断で分かる異常なんて本当に一握りで、生まれてからわかる病気の方が圧倒的に多いのです。
出生前診断で分かる異常の有無だけ調べて、意味あるのだろうか?
それでも・・それでもやはり受けようと思った最大の理由は上の子の存在とその影響です。
事前に分かる手段があるなら、知りたい。知って損はないと思いました。
ただ、もしハンディが見つかったら。なにがしかで陽性が出たら、その時はどうするのか。
これは、結局決めきれませんでした。
陽性が分かったら、どれだけ苦しい決断が待っているだろうか。逃げかもしれませんが、怖すぎて決められませんでした。
これだけ考えてたどり着いた自分の希望を、検査の種類等の説明書とともに夫に話しました。
そもそも出生前診断について詳しく知らなかった夫は、こんなに重い話なのかと驚くと同時に、いつも通りわたしの希望通りでよいという考えを示しました。なんでこんな検査あるんだ…という感想も同じです。
希望が通りホッとした反面、夫にも一度持ち帰り等してじっくり考える時間を持って欲しかったなとも思いました。この検査の意味、陽性が出たらどうするのか、それを考えるだけで相当のエネルギーを使ったし、それだけ考える必要がある問題だと思ったからです。
そして夫は、もし陽性が確定したら、残念だけど諦めたいと言いました。グサっときましたが、前にも書いた通り出生前診断については個々の考えや事情により正解も不正解もありません。
ただ、わたしは決め切れないという気持ちは理解してほしいと伝えました。もう、自分のお腹にいるという事実にも配慮してほしいと。夫も承知してくれました。
そして、どの検査をやるか。
コンバインド検査はNIPTより精度が落ちる。そして受けられる期間が短い。
羊水検査は、流産リスクが伴う。
どうせやるなら、精度が高く、安全な方法にしようとNIPTをやることに決まりました。陰性的中率は99%超、最も信頼できると思ったのです。
そして、どこでやるか。
次は検査する病院を決めることになりました。
出生前診断に悩んでいたころのことを思い出すと、今でも苦しくなります。