「今回は、原因菌と思われるものが見つかりました。いろいろな症例を調べて、この抗生剤が効いた例があったので飲んでみましょう」

CD138 という菌が5個以下に減らないとだめなのですが、初回は24個、今回は減ったものの11個、ここで原因菌が特定できたのでした。

具体的な菌の名前や抗生剤については記録していないのですが、その抗生剤をまた2週間飲み、また細胞採取検査をやり、培養期間を待ち、検査結果を聞く診察日がやってきました。

こう書くと簡単に見えますが、この待ちの期間というのは本当にもどかしく、通院の度に仕事や上の子のお迎えを調整し、長い待ち時間をやり過ごしているわけです。前に進むための治療ですが、本丸の不妊治療(移植等)になかなか進めないストレスは想像以上に大きいものでした。

 

これで治らなければ内膜掻爬で、さらに時間を要する治療となるわけです。

頼む!もうそろそろ治ってくれ・・祈るような気持ちで診察室に入ります。

 

「CD138が1個になりました。治ったと評価していいと思います。よかったですね。」

と先生から言われた時は、心底ほっとしました。妊娠できたわけでもないのに・・笑 

 

かくして、長い長い慢性子宮内膜炎の治療は終わりました。

子宮鏡検査をしてから実に半年もの時間が経過していました。

ここでこんなに時間を食うとは想定外でした。ちなみに慢性子宮内膜炎の治療中に甲状腺内科の定期検診に行ったところ、バセドウ病も微妙に再発して妊活中止と言われたのですが、どうせ中止していたのでそちらでの足止めダメージは0でした。結果オーライです。

 

「あれ、今ちょうど卵胞期ですね。今週期移植します?卵胞チェックしてみましょうか。」

そういえば、この診察時は生理が終わって一週間少し後でした。治った途端にあれよあれよと移植に進むことになり、あれだけもどかしかったのに今度は気持ちが追いつかない事態になっていました。

でももちろん、待ったをかける理由はありません。その後もう1回の診察、卵胞チェックで移植日が決まり、もう一つの4AA胚盤胞を治ってすぐの周期に移植することになったのです。

 

※おまけ※

慢性子宮内膜炎の一連の治療 検査・投薬・診察にかかった費用は、10万ほどでした。

そして、2回目の採卵から培養・凍結・保管・初回の移植までに90万ほどかかりましたが、慢性子宮内膜炎の治療で悶々としている中なんと当時の助成金の申請期限を過ぎてしまい、結局全額自己負担となったという非常に痛い思い出です・・